木兎さん系女子【赤葦京治】

気になること ページ18

赤葦side



赤葦「……勉強会？」



正直、間宮がそんな更に面倒くさそうなことを提案してくるとは思わなかった




間宮「うん。二人とも赤葦に任せられそうだし。」



赤葦「こ、心の声漏れすぎだから…」




間宮は、冗談なのか本気なのか分からないトーンで言うものだから、苦笑いを溢すしかない



まあ確かに、木兎さんも男の俺に教えられるより、女の子に教えてもらった方がやる気になるかもしれない





赤葦「…やろっか。今週の土曜日、確かどっちもオフだったよね。」



間宮「りょーかい。先輩にも言っとく。」




“ 今回は何とかなりそうかな。” と、少し安心したような表情の彼女





そう言えば、ずっと気になっていたことがある





赤葦「…あのさ、結構な頻度で男バレ来るけど、主将と副主将が二人ともこっち来ちゃって大丈夫なの？」




そう聞いた時、



一瞬彼女の表情が曇った、気がした





間宮「……邪魔なら今すぐ先輩連れて戻ろうか？」



赤葦「あ、いや、そう言うことじゃ……」




俺はただ興味本位で聞いたことだったけど、間宮にとってはあまり聞かれたくないことだったらしい






彼女は少し考えて自嘲気味に笑った




間宮「A先輩は戻った方がいいかも。……でも、私は別に戻らなくても良いんじゃないかな。」




赤葦「……え？」






“ なんで？” とは聞かなかった



聞けなかった




無理して笑おうとしている彼女にこっちが胸を締めつけられる






俺が黙ってしまったのを気にしてか、



間宮は“ 気にしないで。” と、また偽りの笑顔を浮かべた

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