残酷な世界にも枯れない花はあります２

権利 ページ5

心配になりすぐにキルアの後を追いかけたが途中で見失ってしまった


あのキルアの口調、ミルキのキレ具合い……


牢獄にいるかもしれない……っ！



牢獄にに近づくにつれ鞭の音とミルキの叫び声が大きくなっている



ビンゴか……




ｷﾞｨｨｨ




扉を開けた先には傷だらけのキルアに鞭をひたすらに打ち付けるミルキの姿があった



見るからに二人の温度差は激しい



ミルキは自分の怒りを必死にキルアにぶつけるもキルアは涼しい顔をしている



『もうその辺にしておいたらどうだ？』



「！Aっ！」

「オレだけじゃなくママにもあんなことしたキルを許せるわけないだろ！」



『お前が許す許さないなんて関係ない。
キキョウさんだって喜んでいるだろ？』

『キルアを見てみろ、時間の無駄だ』



「ひでーな、こう見えてオレも反省してんだぜ？わざわざありがとなA」



さっきと同じ空っぽの笑顔を向けるキルアにため息が出そうになる



別に私は鞭にうたれるキルアが心配でここまで追いかけてきたわけではない



ここまで戻ってくる間にイルミになにをされたのかが心配で追いかけてきた



キルアが前から殺し屋のこと後継者のことについて悩んでいたことは私も知っていた知っていたのになにもしなかった


だけど、行動に出すほどの勇気、想いがあるならそれを踏みねじる訳にはいかない


やりたいことがあるなら


行動する勇気があるなら


ひたすらにそれだけを追うべきだ


キルアにはそうする権利も資格もある

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