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「......診察時間まで少しかかる感じかな。」

有馬貴将「わからない。」

「そっか。」

有馬貴将「Aが突然倒れて驚いた。幸い、病は悪化してないが......もう入院した方がいい。死ぬぞ。」

「考えておくよ。」

有馬貴将「死なせたくないんだ。頼む。」

「そんなすぐに死ぬようなものじゃないでしょ。それに貴将、人の残虐性というのは相応の場所でなければ、抑えられないものだよ。あの人から自分のことを聞いた以上、抑える方法は戦いしかない。たまに精神科には通うよ。」

有馬貴将「......」

「それからさ、夢を見たんだ。私が喰種を殺して、初めて後悔した日の夢。あれを見て、私も命は尊いものだって考えれてるんだなって確信が持てた。あなたと同じように、誰かを慈しめると知った。そんな貴重な存在が簡単に死んだら、あなたの心の拠り所も消えちゃうでしょ?だから......安心して。私は絶対に死なないから。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年12月4日 23時

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