海のように美しかった君へ【ワンピース】 (ページ10)

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ルッチ｢ただの世話焼きババアだろ。｣

フーズ・フー｢本人に聞こえたら拳骨確定だなぁ。人間みんな根は優しいんだから、そういう乱暴な言葉を使うなーって。単に自分がババア扱いされたくないからだろうが。｣

ルッチ｢ツッコミ入れたら死ぬな、間違いなく。｣

フーズ・フー｢よく分かってるじゃねぇか。従者としてか、友人としてか、恋する者としてか......なんでもいい。お前があれを理解しているということは、正しい絆で結ばれてるってことだ。あっ、夫は譲らないからな。｣

ルッチ｢いらん。｣

フーズ・フー｢強制の関係が途絶えても、その縁は簡単には断ち切られない。お前も心のどこかで大事にしたいって思ってるからだ。さっさと気付け、アホ。｣

ルッチ｢............余計な世話だと言ってるだろう、フーズ・フー。｣

＿＿＿＿＿＿騎士に、なってくれますか。

真剣な顔で聞かれた。とっくの昔の記憶だというのに、あれだけは汚れのようにこびりついてくる。

ルッチ｢暇になったら。｣

そう答えた俺を殺していれば、俺はあの女との関係を断ち切れただろうか。