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サンジ｢それで、Aさんは。｣
キャスパリーグ｢自己嫌悪と罪悪感に苛まれているって。｣
サンジ｢ああ......｣
キャスパリーグ｢向こうで会えたらさ、たくさん優しくしてあげてね。精神安定剤だったルフィがいなくなったことで、あの子も何を頼りにするべきか分からなくなってるし。ぼくはただの部下になったから、主を甘やかすなんて無理な話だし？主を甘やかせるのは君たちだけなのさ。｣
サンジ｢もちろんそうするが...お前も大変だな。｣
キャスパリーグ｢大変だよ。主に麦わらという男を見てきなさいと言われ、ぼくもぼくの意思でそれを選んだ。君たちの旅に同行することに決めた。主に君たちの冒険を聞かせれるようにね。まとめる側も面倒だってのにさ。｣
サンジ｢まあな......あっ、一つ思い出した。Aさんの記憶はどうだ？分身とやらの記憶の修復、まだ終わってないんだろ？｣
キャスパリーグ｢少しはなんとか。世界会議での大きな戦いに巻き込まれ、分身は初っぱなから消滅しかけて......おかげで大半のデータは修復不可能って結果だったかな。｣
サンジ｢......自国まで逃げる判断を下し、救出したその他大勢の何かは、しばらく何者にも認識されないまま海を漂った。大きな船なのに誰にも見つからなかった、か。｣
キャスパリーグ｢ああ。｣
豪華な客船だ。食糧は豊富にあったから、彼らはなんとか生きていけた。彼らの船ももうすぐで新しい自国に到着するらしいけど、誰がどう操作しているのかは不明。なんでも紹介するときは派手にしたいと、サプライズ紹介みたいなものらしい。
その操作してた誰かってのも、一度は死んだんだとか。よく分からん。
ああ、それから。自国へ逃げた分身はエラーを起こし、勝手に自我を持って行動を始めたとか。主の分身はいつもエラーが起こるなって思ってるけど、それも主の想いが強すぎたからなんだろう。
結論から言うと、だな。主の記憶修復はそこまで無駄じゃなかった。おかげで自分達の助けを待つ、何者かの存在を思い出せたから。
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年9月28日 12時
