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目がチカチカして、一瞬だけ向こうが見えた。
......一瞬だけ穢れた。あの男、あの男あの男あの男ッッッ！！！！！私が好きな人しか許さなかったすべてを！！！！！アイツは！！！！！
テゾーロ｢やめろ。もういない。｣
｢現実にイーサンがいる！夢の中で消えてもアイツはまだいる！！！｣
■■を刺しまくれば、あの男が侵入したという穢れを消せる。
｢やだ...大好きな人にしか、許してなかった、のに...｣
アイアス｢お母様。｣
｢......｣
アイアス｢まだ指だけだよ。それにあの痛みはお母様の喉にナイフを刺した痛み。俺は知ってる、だってお母様よりあの光景が鮮明に見えたんだから。まずは落ち着いて、先に俺たちを助けて。｣
｢助け......そう、だ。でも他は｣
アイアス｢お母様の魔力に応えてくれる者がいれば、この真っ暗な世界で再会できなくても、みんな戻れるよ。だから大丈夫。｣
｢大丈夫......うん、うん。｣
アイアス｢そう。俺の言葉を信じて、まずは目を瞑って。みんなあなたを待ってるから......｣
その前に。まずはこの人たちを助けないと。
｢(ここから出て、みんな助けないと。)｣
アイアス｢杖はない。けれどここは夢の世界のようなもの、あなたが望めばそれは現れる。強く握って、願って。あなたの願いを、トネリコは必ず聞いてくれるから。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年9月28日 12時
