海のように美しかった君へ【ワンピース】 (ページ29)

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人間たちは無事、全員意識を失ったように寝てる。フーたちの気配は一切感じ取れない。海底の化物が徐々に近付き、もう数分でこの島に到達するまでは理解した。エンドポイントの破壊はこちらとの決着をつけた後、だろう。

｢(島全体に魔力を巡らせよう。あの小鳥遊という人なら、私の魔力に応じて何か......)｣

一つ、声が届く。

｢(全員泥に沈んだ...？)｣

駒姫｢利休様もどちらに行ったのか......A様！？もう目覚めていたのですね！お着替えもできてえらいえらい、なのです。｣

｢あ、ああ...今は分身に島を偵察させてるけど、次々とイーサンに殺されている。このままここに残っていたら、次は駒姫が狙われるかもしれない。一足先にクルーザーに乗って、私が指定した地点まで逃げてくれる？｣

駒姫｢は、はい！ですが他の皆様は...？｣

｢すぐに連れてくる。後はお願いね、駒姫。｣

泥に沈んだ。泥は聖杯を意味し、沈むは＿＿＿＿＿＿紛れもなくそういうこと。

駒姫｢きゃっ！？｣

千利休｢共に闇へ参りましょうぞ、駒姫様。｣

｢駒姫！？｣

千利休｢A様はじきに、イーサン様が迎えに来てくださることでしょう。すでに皆様がお待ちですよ。｣

光に救われた者も、元より光の住民だった者も。

イーサン｢みんな沈んでいくのさ、A。｣