ポアロと私2〜ミルクティー〜

とりっぷ50 ページ16

(1年後)

リーンゴーン、、
リーンゴーンと重い金属音が陽のの光に当たり輝く室内に響き渡る。
＊
｢永遠の愛を誓いますか？｣

安室｢勿論｣

『はい…』

緊張して頬が強ばる私にそっと手をかけた安室さん。

｢では誓のキスを_______________｣


キラキラと光るヴェールを優しい彼の手で捲られる。
そのまま身体を預けて目を閉じた瞬間、
大きな拍手が聞こえた。
＊
新一｢おめでとうございます、安室さん、Aさん｣

あれからたった1年で、見事黒の組織を引っ捕まえたコナンくん達。
そして今は前よりも長く元の姿に戻れる解毒剤を作れるようになったらしく、こうして新一くんとして話せるようになった。

安室｢いや、、流石に照れるね、、｣

新一｢へえ、安室さんでも照れるんですね｣

安室｢僕だって人間だからな、、｣

赤井｢おめでたいな…｣

安室｢誰だ招待した奴｣

『私だよ！赤井さんにも来て欲しくて、、』

安室｢特別に今日は見逃してやろう｣

赤井｢Aに借りができてしまったな…｣

記念撮影を外でするということで、会場内で呑気に話している私たち。
もう着ることは無いであろうウェディングドレスは、
まるで天使の羽根のように純白で、美しく光るたくさんの宝石が装飾されている。

…一体いくらなんだ…

新一｢それにしてもウェディングドレスよくお似合いですね〜｣

『照れるから止めて』

赤井｢さすがは降谷のお嫁さんだな｣

『赤井さんまで……！！』

ふふふ、とにっこりと笑えば、はにかむように笑顔を返してくれた。
＊

｢写真、撮りますよ〜｣

後ろが海なのが嬉しいな、とタキシードを着ている降谷さんに身体を寄せる。

イケメンなのに更にイケメンだよこの野郎、、
推しのタキシードを見れるうえに結婚しちゃったよどうしよう昇天しそう！！！！！
と頭の中でまたパニクる。

隣を見れば可愛いピンクのワンピースを着た蘭ちゃんに、
いつもよりバッチリキメている園子ちゃんに、
園子ちゃんにやられたのかメイクを施された世良ちゃん。

他にも、新一くんに、赤井さん、毛利さん。
少年探偵団。そして_______________零。




『ねえ、零』

安室｢どうした？｣

『今とっても幸せだよ』

ニコッと笑うと、不思議なことに涙が溢れてきた。
だって幸せなんだもん。


私の目の端をそっと指で拭って、目元にキスを落として言った。

安室｢一生をかけて愛すことを誓うよ。…愛してる｣

＊

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