ポアロと私。

とりっぷ11 ページ13

『た、だ、い、まですっ！』

とりあえず必要な物を全て買い、家へ戻ってきた私達。

安室さん機嫌悪すぎです。←

安室「…」

玄関から上がり、洗面所へ向かっていった安室さん。

怖いから私キッチンで手ぇ洗お←

ジャー…と流れる水を眺める。

私は轢かれた時、こんな感じに血で染まっていたのだろうか。

友達はなんて思うんだろう。泣くのかな。

水を触ってみる。ひんやりしていて私の心を溶かしていくようだった。

まだ来て間もないけど…なんだかやっぱり寂しいな…。

いくら、安室さんが居たとしても…

ジャー…と出しっぱなしにしていた水が止まる。

『あ』

安室「出しっぱなしは勿体無いですよ。」

安室さん…機嫌悪いから怒らせない方がいいよね。

『すみません。以後気をつけます。』

気分が沈んでしまった私は声のトーンが落ちる。

そんな私に安室さんはびっくりしていた。

安室「…もしかして、僕の機嫌取ろうとしてます？」

なんで分かるんだよ…。

『…あはは、さすが探偵って感じだ…』

笑顔が引きつってしまう。

降谷「…俺も機嫌悪くてごめん。」

『え、』

いきなり降谷ボイスだとびびる←

降谷「…紅茶入れてやるから座れ。」

ふっと微笑んだ零はキッチンに立って作業しだした。

『…ありがと。れいちゃん。』

ぽそっと言ったつもりなのに、降谷さんはれいちゃんと呼ぶな、と私に向かって苦笑した。


椅子に座ってくつろいでいた時。

降谷「Aの両親、心配してるんじゃないか？…というか、Aのこと、教えてくれ。」



降谷さんに聞かれてしまった。←

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