黄昏ホテルの女の子2

女の子45〜過去 ページ13

『やった！！おっひっる！』←

結局昼休みまで自習になった私たち。
自習なんてふざけてただけで終わったけどね。

友達の元へかけてゆく。

──こちらを見て何かひそひそと話している。

『？どしたの？』

「あのさ、聞いた？」

「え、言うの？！」

『え、待って？何を？』

状況が飲み込めない。どうしてこのふたりは苦虫を噛み潰したような顔をしているの？

「…笹本君が、佐藤君に、手を出したのは悟希君が、あいつをボコボコにしてって言ってたからなんだって。」

嘘。
お兄ちゃんがそんなこと言うはずない。

『え？なに冗談言ってんの？』

顔が引きつってしまい、上手く言葉が出ない。

「嘘じゃないの。先生に笹本君がそう言ってたらしいよ！」

「今は悟希君が先生に呼び出しくらってる…」

…何も聞きたくない。
廊下に飛び出して、屋上へと向かった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
『はあ…戻らなきゃ…』

とっくのとうに昼休みは終わっていて、もう授業は始まっている。

──が、屋上でゴロゴロ考え事していた私はどうしても教室へ戻る気力がない。

『怒られるのやだしなあ…』
しわしわになった制服を手で軽く直し、教室へ。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

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