女の子47〜過去 ページ16
中休み。
『いっ…』
いつものように、屋上に連れ出され、笹本くんの友達に蹴られたり、殴られたりする。
今日は一段と機嫌が悪いため、私を蹴り飛ばす力が尋常じゃない。
こんなことが毎日だ。
痛いけど、もっと痛いのは心だから。そう言い聞かせる私は、日に日にボロボロになっていった。
今日も。
いや、今日は違ったんだ。
「なあお前、体中傷だらけだし、生きててもキモいからさ、飛び降りてよ。──ここから。」
私を蹴り飛ばしていた1人がいう。
すると、その他のみんなもそうだ、いいね、面白い!などと笑う。
奥の方にいた元、私の友達もにやにやしながらこちらへ来る。
面白そう、やってみてよ、と。
──冗談だよね。
普通はそう思うだろう。
だけど、もう私はいっそタヒんでしまいたかったから、屋上の金網の方へ足を向ける。
ここの金網は低い。
ざっ、とよじ登り、あっという間に金網の向こうへ降り立つ私。
「は?嘘だろ、おい」
「やば!きもっ!」
「やめろ!」
嘘だから戻れ、まじ!?正気?wという声が耳に入る。
嘘じゃないの。
ほんとだよ。
心でそっと言ってから、青空を見る。
下は学校のグラウンドが見える。
結構、高い。
『さ よ う な ら』
誰に言ったか分からない。
お兄ちゃん、ごめん。
みんなごめん。
屋上の地面から足を離す。
ふわっとした感じ。
青空が広がる。
焦った顔に、笑う顔。
白い雲を見つめ、涙をこぼす。
スローモーションのように落ちていく私。
地面につく──
その瞬間、逆さまの私は意識を失った。
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雅みんと(プロフ) - ゆめみさん» ありがとうございます!更新亀さんですが、頑張ります!気に入っていただけて良かったです!! (2019年3月4日 7時) (レス) id: 42f7f10f4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - すごく私好みの夢小説でとても気に入っています!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月4日 1時) (レス) id: 00e2acef5f (このIDを非表示/違反報告)
雅みんと(プロフ) - 華ノ子さん» お返事遅れてすみません!ありがとうございます!励みになります!! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 3f83b2c262 (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 1番気になるとこできれてる〜…!早く読みたいです!おもしろい! (2018年8月26日 22時) (レス) id: c47817082c (このIDを非表示/違反報告)
安室透・みんとちょこ(プロフ) - 白猫ブラックさん» こんにちは!!嬉しいお言葉…!!そうですね〜。少ないですもんね!もっと知名度増えてくれると嬉しいですよね!これからも頑張るので、楽しみにしていてください!!コメント嬉しすぎる…泣 (2018年4月8日 12時) (レス) id: 87b62766d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鬼堂の狐 | 作成日時:2018年2月24日 22時