GENE GIRL (ページ13)

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生理痛ページ13

Aside

A「……った。」

朝目覚めるとお腹に感じる鈍痛。

今月も来たか。

昔から生理痛が重い私は薬が欠かせない。

この職業だからなおさら必要。

学生の時はよく貧血になって倒れてたっけ。

そんなことを思いながらいつも薬が置いてある棚を開けると、

A「うそ……」

そうだ。前の時に切らしてたんだ。

運悪く慎は先に仕事に出てていないし、私ももうそろそろ準備しないと仕事間に合わない。

今日のスケジュールはリハだけだし……

その帰りに薬買って帰ろう。

そう思いながら迎えの車に乗って事務所に向かった。

A「おはようございま～す。」

裕太「あ、Aおはよう！みんな～、A来たから始めよか～」

私が一番最後だったみたい。

それからリハはノンストップで続いた。

それに伴ってお腹の痛みも増してくる。

涼太「A、顔色悪いけど大丈夫？？ちょっと休んだら？」

やっぱりバレてる…？？

涼太くんがこっそり声をかけてくれるけどみんなそれぞれ忙しくて、7人集まれる時間はほんとに貴重。

だから私のせいでその時間を無駄にしたくなくて、

A「そう？？全然大丈夫、ありがとうございます。」

って言った。

亜嵐「ここのPIERROTの構成なんだけどさ……」

玲於「ここはこうしたほうが……」

みんなが真剣に話してるけどそんな声は私の耳に全然届いてこない。

痛すぎる。

耐えきれなくなって、思わず言った。

A「リハ中すいません、ちょっとトイレ行ってきても大丈夫ですか、」

龍友「お、おう、いってらっしゃい」

リハの流れ遮っちゃったな、とか考えながら廊下に出た。

やばい、これ、相当やばいやつかも。

そう思ったのも束の間、目の前がグラグラしだす。

A「……ッ、やばいッ」

立っていられなくなって廊下にしゃがみこんだ。

誰か気づいて……