行きはよいよい帰りは？ ページ18
客が去ったモストロラウンジのVIPルーム
部屋に通されたAは、アズールに今日の売上の給金として渡したいと
Aに封筒を押し付けている最中なのである
｢A〜、今度は椎茸抜きで茶碗蒸し作ってぇ｣
｢おやおや、好き嫌いはいけませんよフロイド。それにしても…椎茸の肉詰めは絶品でした…｣
『雑炊も茶碗蒸しもカロリーは低めだし、和食自体が体にいいから普段から食えばいいんじゃないか？』
｢カロリーが低いのにあんなに美味しいんですか？！｣
『お、興味あるなら好きそうなやつ教えるぞ』
｢ぜh……じゃなくて！！！｣
バァンッ！と封筒を机に叩きつけたアズールに驚きつつも
｢どうどう｣と言えば、アズールはため息をついて俺を見た
｢なんで対価を求めないんですか？無償で物事を行ってもあなたにいい事なんてないでしょう｣
『欲しいものないし、金も要らん、魔法も興味はない、食にも関心は少ないからな』
｢些細なことでもいいから何か欲してくださいよ！！！｣
些細なこと…と言われても…
『あ。』
｢ ｢あ｣？｣
『カフェオレが飲みたい』
｢……それだけですか？｣
『それだけ。』
あっけに取られたように俺を見る3人に戸惑うが
本当にそれくらいしか欲しいものがないんだよな…
するとアズールは引き出しからチケットのような何かを取り出すと
俺の前にスっと差し出した
｢…………これ、モストロラウンジの食事券ですから。有効期限は無いので、来てくださったらカフェオレでもなんでもご馳走しますよ｣
『え、でもこんなに要らn｢ジェイド、フロイド、お見送りして差しあげなさい｣
｢｢はぁい/承知しました｣｣
『おい人の話を聞け』
と言ってもそろそろ帰らないとキッチンが爆破する気がするので
有難く食事券をもらってラウンジを出た
玄関口に向かうために階段を降りながら、今日のメニューは何にしようかな
なんて考えている俺は、つくづくあのガキ共に甘いんだと思う
『ま、毎日患者数が増えるのは勘弁して欲しいけどな』
｢毎回治されるのも困りもんっスよ｣
誰のものか分からないこの声が頭に響くような感覚がした途端
俺の視界は暗転した
歪む視界の中、｢シシシッ｣という笑い声だけが
耳に残った
｢いいんスか？先生に睡眠魔法なんてかけちゃって、悪戯じゃすまないっスよ｣
｢大怪我させても自分で治すだろうが。悪ぃが、マジフトが終わるまでは眠っててもらうぜ…A先生よぉ｣
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奥山乃愛(プロフ) - あと、先生たちにも愛されたいです！（恋愛的に）無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月19日 16時) (
レス) @page5 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヴィランに染まってますねぇ夢主もwこれからも無理せず頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年8月14日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - 胡麻塩さん» ありがとうございますぅぅぅぅ、無性別だったらみんな楽しめるかなって思ってこの設定にしたのでめちゃくちゃ嬉しいです！！更新頑張ります！！ (2020年8月9日 2時) (レス) id: 6af11be082 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻塩 - 歯磨いてたんでコレを見て見事に吹き出して手が唾液だらけになりました。汚い。ていうかですね、夢主君は無性別で女でも男でも楽しめる作品で、適度にネタも入っていて、夢主君はイケメンで、← 殺しに来てます？？(ここまで約三秒)好きです。投稿頑張って下さい！ (2020年8月8日 21時) (レス) id: 0af3f9ad33 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - パピコさん» パピコさんの優しすぎる褒め言葉にめちゃくちゃモチベ上げさせていただきました()更新頑張ります！ (2020年8月6日 22時) (レス) id: 6af11be082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅丸 | 作成日時：2020年8月5日 20時
