最大限の処置 ページ7
｢なるほど、ならアズールと契約したうちの寮生が、寮長である僕の目で見た上で通常の生活が送れないほどに疲労していると確認できた場合は、Aを通して対処はできる…と｣
『そういう事だ。』
授業と授業の間にとられる10分休憩の間
俺は各寮長のいるクラスを訪れ、“約束”について端的に伝え歩いていた
いいように言葉を変えて、『最大限頑張った結果がこれだ』と思わせるように伝えれば
全員がそれを納得した
まぁ、リドルの場合は｢あれも教訓だ｣とかいってたから
きっとエーデュース達もよほど叱られたであろう
『しかしまぁ…ディアソムニアの寮生はさすがといったところか…1人も契約者が居ないな』
｢くふふ、当たり前であろう。なんて言ったって我らの王はあのマレウスじゃからのぅ｣
突如として至近距離に逆さの顔が現れ
驚きやら困惑やらで声が出ずに思いっきり固まってしまう
服装から生徒であることは確認出来た
その生徒は｢なんじゃ、つまらん反応じゃのぅ…｣とどこか寂しげに呟き
魔法でふわふわと床に着地した
『君は…ディアソムニア寮のリリア・ヴァンルージュか』
｢リリアで構わんよ。それよりお主、何故今回の件…止められたのにも関わらず手を出さなかったんじゃ？｣
赤い瞳がスっと細められる
小さく小柄であるものの、その圧力はまるで会社の上司のごとく…
いや、さすがにこれは例えが悪すぎたな
『まぁ、あの契約自体は別に悪徳でもなんでもないからな、問題はその内容と、アズールの心境だ。今のままならまだいいが…』
｢もしもあの坊主が何かをしでかすようなら…その時はどうするんじゃ？｣
『勿論俺が手を出すよ。ま、どっちにしろクソカラスからそのうち催促も来るだろうしな』
｢くふふ、クロウリーをクソカラス呼ばわりとは…お主もなかなか肝が座っておるな。どうじゃ？今日の放課後にでも、ディアソムニア寮に来ないか？｣
『遠慮しとくよ』
俺の言葉に、リリアは残念じゃ、とだけ呟いて姿を消した
ふとその時、2年生のフロアから1年生のフロアへと繋がる階段がある曲がり角から
白い尻尾がちょこちょこと見え隠れしているのを見つける
見覚えのあるそのしっぽが表す人物と、考えられる目的はひとつしかないわけで…
『おいユウ、それにジャックも。授業が始まるってのに何してんだ』
｢Aさん？！これはアズール先輩の弱点探すために監視してるとかじゃなくてですね！｣
『全部ダダ漏れだぞおい。』
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マジモンの名無し(プロフ) - 終わり、、、マジか、、紅丸様。 (1月7日 3時) (
レス) @page14 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 17時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ひよりたん(プロフ) - 続きを恵んで下さいませぇぇぇぇぇぇぇぇm(_ _)m (2021年8月12日 19時) (レス) id: 5b72c3e53e (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 続きが気になります。 (2020年11月27日 15時) (レス) id: a8c24b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅丸 | 作成日時：2020年10月19日 14時
