囚われたヒト ページ11
アズールside
｢おっと危ない。危うく担保となる方が死んでしまうところでした｣
パチン、と指を鳴らすと
大量の水が空中に現れて球体を型どり、その中に1人の人魚が現れる
言わずともがな、ユウさんが契約をしたことにより担保となった
Aさんである
水の中、ぐったりとした様子で尾ひれを抱える彼を見て
ユウさんは絶望したような顔をした
｢おや、何をそんなに驚いているのですか？これは貴方がやった事なんですよ、ユウさん。そうでしょう？ジェイド、フロイド｣
｢えぇ、担保となったAさんは足と声を奪われ、人魚となってしまいました。これも監督生さんの意思なんですよ｣
｢小エビちゃんって意外とえげつないことするね〜｣
ここまで3人で捲したてるのも僕の指示である
精神的にダメージを当たえれば、より契約の達成条件を満たせなくなるだろうという考えだ
まぁ、そんな事をせずとも
はなからクリアさせる気はありませんが
｢安心してください。3日後の日没までに、僕の元へ写真を届けることが出来れば…下僕となったイソギンチャク達も、Aさんもちゃんと解放しますので、でも…もしも出来なかった場合は…｣
｢僕は…僕はどうなってもいいです。下僕になってもいい、どう使ってもいい…だから、もしものことが起きた時、Aさんだけは……！！！｣
僕の言葉を遮るかのようにユウさんが言葉を並べる
彼の中でも葛藤があっての事でしょうが、既に決まったことに対して何を言っているのか…
ですがまぁ、Aさんの立場からしたら
知らぬ間に勝手に担保にされて、もしもユウさんが契約の基準に達しなければ
僕に使役されてしまうというのは、怒りを超えて絶望してしまうかもしれませんね
それに、彼には色々と借りがある…
｢……はぁ…分かりましたよ。僕は慈悲に溢れた男ですから…もしものことが起きた場合、Aさんの生活を過度に害することはしませんよ。その代わり、オンボロ寮は貰い、貴方は下僕になります｣
僕の言葉にユウさんはどこか安心したような顔をしたあと
｢絶対に負けられない！｣と意気込んでいた
本当に、哀れな人だ…
｢ジェイド、フロイド、お客様のお見送りを。3日後を楽しみにしていますよ｣
ユウさんらが部屋を出ていった後、僕は水の球体を見遣り
抑えていた笑いをこぼす
｢これで…貴方の力も…魔法も、権力も…貴方自身も…全て僕のものだ…ふふ、ふふふふっ｣
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マジモンの名無し(プロフ) - 終わり、、、マジか、、紅丸様。 (1月7日 3時) (
レス) @page14 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 17時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ひよりたん(プロフ) - 続きを恵んで下さいませぇぇぇぇぇぇぇぇm(_ _)m (2021年8月12日 19時) (レス) id: 5b72c3e53e (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 続きが気になります。 (2020年11月27日 15時) (レス) id: a8c24b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅丸 | 作成日時：2020年10月19日 14時
