吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話3

スーパーダーリン柊くん5【番外編】 ページ26

Noside


｢へぇ、それでこっちまで……｣

｢休日に任務なんて散々ね｣


お昼時だった為にファーストフード店へと入った入った4人のうち

京都校に在籍している桃と真衣が2人が京都にいる理由を聞いて息を着く

上の空のAに、どこか気まづげな恵を交互に見ては

真衣はその違和感に首を傾げ

その様子を察してか、ふと桃が声を上げた


｢柊くん、お金渡すから私のも一緒に注文してもらってもいい？｣

『いいよ、なに食べたい？』

｢じゃあえびフィレオとチキンナゲットとポテトのMと三角チョコパイとサラダと飲み物は……｣

『ぇっと…、時間かかると思うけど了解』


やけに多い注文とお持ち帰り用のものまで含んだために待ち時間もさながらだろう

もちろんこれはわざとであるし、桃はそこまで大食らいという訳でもない

Aが離れていったのを確認してから、真衣と桃は食い気味に恵へと話しかける


｢で、何があったのよ｣

｢柊くんのあの様子、吉野くん絡み？｣

｢鋭いですね……｣

｢あれ見たら誰でも分かるわよ｣


恵は少し疲れたように息をついてから口を開き

恵が今の状況を説明し終われば、2人眉を寄せてため息を着く


｢あぁー……そりゃあぁなるね｣

｢休日に任務ってだけでも嫌なのに連絡もなしは堪えるわよ｣


普段はキラキラとした微笑みを浮かべ、余裕のある大人の対応をするAの

しょげるような姿を見た女子らはその原因に顔を顰める

しかしAへのサプライズを、という所は悪くないと思っているようで

2人は顔を見合せた後に口角を上げた


｢仕方ないわね、Aのために一肌脱いであげるわ｣

｢柊くんには世話になってるし…今回はタダで手伝ってあげる。感謝しなよ｣

｢(逆に金巻き上げる気だったのか…？)｣


恵が苦い顔をしながらも2人の配慮に礼を述べる中、大量のハンバーガーやらポテトやらで

山積みになったトレーを持ちながら、Aが席へと戻ってくる

それと同時に待っていたと言わんばかりに真衣が彼の腕に擦り寄った


｢ねぇA、この前あたしがリピートしてるとこの口紅の新色が出たでしょう？あれ選んで欲しくて｣

｢私もファンデ選んで欲しいな、この後空いてる？｣

『空いてるはずだけど…』

｢じゃあ決まり、ほら、早く食べちゃって｣

『えっ、これ桃ちゃんのじゃ((むぐッ？！』


自身が頼んだ大量のファーストフードをAの口へと放り込む二人を見て

恵はひしひしと女の怖さを察しているのであった

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