スーパーダーリン柊くん2【番外編】 ページ23
｢柊くんは、吉野くんに対して少々過保護ではありませんか？｣
『任務中に七海さんが雑談を挟むなんて珍しいですね』
｢少々気になっていましてね、なかなか任務もプライベートも合わなかったのでこの機会にと｣
呪霊に鎌を振りかざしてその頭を落とし、刃に残った血液を落とすように
再度大きく刃を振るう
ビシャリと辺りに散る紫色の液体に相変わらずキモイな、なんて思いながら
最後の一体を払い終えた七海さんの方へと振り返る
『まぁ確かに、世話はしている方だと思いますよ、でも好きでやってるんです』
｢1度五条さんの手で引き離されたと聞きましたが……むしろ逆効果だったようですね…｣
『そりゃあもう。ボクは順平がいないと生きてけないくらい惚れてますし』
｢そうですか｣
『七海さんのそのドライなとこ意外と好きですよボク』
そんな話をしながら車に乗り込む、伊地知さんの運転の元
向かった先にあるのはこの時間帯でも営業しているレストランだ
最近はできなかったものの、実は七海さんにはボクの昇級関連についてのことや
五条先生に話しても解決しなさそうな心理的な相談などを受けてもらっている
年齢こそは離れているものの、それなりの交友関係を築いているのだ
｢それで、私は恋愛相談に関しては適切な答えを指し示すことは出来ませんが｣
『そっちは自分で解決しますよ、七海さんに聞いてもらいたいのは、責任についてです』
真人と一線を交えた、交流会のあの日
ボクの縛りによって受け継いだこの記憶は、これから先の未来のおよそ八割以上を
鮮明に記録している
だからこそ、知り過ぎてしまっている
知らなければ背負わなくてもいい｢死｣の未来、それを知ってしまっていては
いくら気にしないようにしたところで、どこかで罪悪感に潰されるのは目に見えている
｢それは、呪術師としての責任についてですか？それとも柊くん個人のですか？｣
『んー……個人的なものではあるけど、呪術師としての責任にも関わってくるかもです』
｢抽象的ですね…｣
『ボクが、順平の死ぬ未来を知っていたって事は、話しましたよね？』
ボクの言葉に、七海さんはふとカルパッチョを食べる手を止める
その様子を見てから、ボクは口を開いた
『仮にボクが、何かと引替えに…その延長線の記憶を見てしまっていたら、ボクはそこで見た人の死を、その責任を、背負うべきでしょうか』
ボクはあなたの死を、上書きするべきなのだろうか
スーパーダーリン柊くん3【番外編】→←スーパーダーリン柊くん【番外編】
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るぅ - シリーズの初めから見させていただいています。本当に面白いです！私はオリジナルを挟みつつみんなを守る(渋谷事変とか)ようなストーリーが見たいです。もちろん順平は守りつつ！ (2021年4月2日 21時) (
レス) id: 652744ebae (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - 小日向。さん» 柊くんの怪我ネタネタですね！ちょうど下書きに似たようなものがあったので出させていただきます！ (2021年4月2日 15時) (レス) id: a89c7750fe (このIDを非表示/違反報告)
推しの幸せを捧ぐオタク - またリクエスト良いでしょうか？呪霊の呪いによって順平君の一人称が名前になってしまったら…(「僕」＝「順平(ひらがなでも良し！)」)と言うのを見てみたいんです。きっと可愛いだけじゃ済まさない位可愛くなるんだろうと思うんです…！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: b126daf9ba (このIDを非表示/違反報告)
せう(プロフ) - モチベ〜〜〜上がってくださいーーー！！！(( (2021年3月31日 23時) (レス) id: 71865eb671 (このIDを非表示/違反報告)
るるむ - 全然関係ないですが個人的には順平だけを守るために高専に入った夢主くんだったけど気づけばみんなのことも大事になってたみたいな更なる成長がみてみたいです！ (2021年3月26日 13時) (レス) id: ddfa373cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅丸 | 作成日時：2021年3月9日 7時
