吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話3

やっちまったよやってしまったよ誰かボクを殴ってくれ ページ16

『ほん……っとうに申し訳ありませんでした…！！！』

｢い、いや…気にしないで！僕の方から言ったんだし…｣


船室の床、深々と土下座をして心の底から謝る

昨晩、酔った順平の誘い文句を断りきれずまんまと乗ってしまったボクは

こんな海外、しかも船室、しかもお酒が回った相手に対し

初夜を迎えてしまったのだ……


『ぅう"〜〜〜っ、順平の純潔を、穢してしまった…ッ…もう死んでくるッ！！！』

｢待って待って待って？！早まらないで？！そのフォークで何するつもりなの！｣


順平くんに宥められてフォークを置けば、ふと船の汽笛がなる

このクルーズ船は出港地点であるマリーナ付近から、マーライオン付近の海を

ぐるぐると夜の間巡回し、それぞれの着港場所で何時間かごとに止まるため

好きなタイミングで降りたり、逆に船に泊まることも出来る

今はちょうどマリーナの方へ戻ってきて出港したところのようで

次マーライオン付近の海に止まる時にボクらは降りるのがいいだろう


『時間は…7時半か…2時間半後に着くから……順平、起き上がれる？』

｢うん、全然大丈夫だよ｣

『本当？無理しないでね？？なんかあったら直ぐに呼んでね？？』

｢ほ、本当に大丈夫だよ…！結局優しくしてくれたし…｣

『天使や…ここに天使がおる……』


少し頬を紅に染めながら、そう言って立ち上がり、シャワー室へと向かうために

服を準備する順平を見やってから再びスマホを見れば、ふとLINEが入ってるのに気がつく

開けばそれは父さんからのものだった

昨夜部屋を借りると言った時に手続きなどもせずに部屋を借りれたのは

予め父さんが泊まる部屋を用意してくれてたからだろう

後でお礼でも言おうかな、そう思った直後届いていたLINEをみて

その気持ちは一瞬にして散った


｢《昨夜は楽しめたかな？順平くんはまだ遠慮がちなところがあるからね、これからはお酒がなくともそうできるようにしてあげたまえ》｣


ミシリ、と携帯にヒビが入ったような感覚がする、昨夜のあれは

順平が飲んだワインは…

全てあの親父が根回ししたことによる…必然の出来事…そしてボクはそれにまんまと…


『彼奴……どう料理しよう…』

｢A…？｣

『ん？あぁなんでもないよ、ささ、シャワー室行こうか』



ちなみにだが、朝食バイキングに行くと何故か恵くんに顔をそらされて

野薔薇ちゃんにニヤニヤされて

悠仁がやたら話しかけてきた

あれは絶対知ってる顔だあの親父話しやがったな

リクエスト話開始！！→←※甘々のあまちゃんだし致してるのでそういうの読みたい人だけ！飛ばしても話は読めるよ！

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