とある魔導師と名探偵のお話 (ページ9)

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「いらっしゃい、みんな………ってあれ、貴女は先程の…」

直前までいた喫茶店──ポアロに戻ってきたことに気付いたのは店員の顔を見たときだった。

「Aちゃんここに来たことあったん？」

『お店の近くまで捜索していたけど、一度休憩を挟むのに来ていたの。あの、先程は失礼しました。』

「いえ、とんでもない。こちらこそお釣り渡しそびれてしまって……」

ボックス席へ案内されたあとに渡しそびれたお釣りを差し出されたが、やんわりと断り、改めてメニューを見ていた。
どれも美味しそうで決められずオススメを訪ねると同じような言葉が返ってきた。

「安室の兄ちゃん/安室さんが作るハムサンドはうめーぞ/美味しいよ/美味しいですよ！」

『それじゃあハムサンドにしようかな。……ところで“安室さん”って…？』

「僕のことですよ。改めて安室透です。プライベートアイ…探偵をしていますので何かお困りのことがありましたらご相談ください。」

爽やかな笑顔で自己紹介をされたのでこちらも自己紹介をし、そのまま注文をお願いした。

オススメともあってハムサンドはとても美味しく、舌鼓を打っていると、コナンから質問が飛んできた。

「ねえ、Aお姉さん、さっき“捜索してた”って言ってたけど、何を探してたの？」

「うーん………一般の、それも子供に聞くことやないけど…」

はやてがリインに“例の物をお願い”と言い、とある'密輸物'の画像を見せた。
宝石と呼ぶには少し大きすぎる、鉱石のようなもので、'それ'は違法物にあたる代物だった。

『こうゆう形をした物、見なかった？』

◇
お話の番号、間違えてました…

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