誰かの日記

愚行 ページ30

静寂に包まれた深い深い闇夜を
独りぼっちの屋上にて観測する
何も出来ない無力な自分を
改めて自覚する為だ

関東地方と雖も睦月の寒空の下は寒いや
まるで幼き日の己の心の様だ、嗚呼

言われた事だけ淡々とこなした
何も考えず淡々とこなした
今思えばただの馬鹿だ
目を瞑って白い息と共に空に溶かそう

だが、どうしてだろうか
より鮮明に愚かさを自覚するのは？

嗚呼、愚かだ！無価値だ！
何故私が生きている！？
貴女の方が余程価値がある！
一人一人に存在価値があると誰かが言った！
肯定しよう！
だがその存在価値の上位互換を持つ存在がいる事も加味してだ！
嗚呼、愚かだ！無意味だ！
誰よりも聡明な貴女が！
そんな沈痛な顔を最期に居なくなる？
一人一人に存在価値があると誰かが言った！
肯定しよう！
上位互換は低俗な存在価値の重みに潰される事も付加してだ！

嗚呼、愚かだ！無価値だ！
何故？何故？貴女が身を投げる必要が？
何故、そんな愚行を？


身体が冷えてきた
そろそろ部屋に戻ろうか
ただ過去に耽って無価値な雫を落としただけだ
滲む視界に変わった無価値な物は、小さくて惨めなこの手で拭ってしまおう
部屋に戻った時には凹みのない平坦な状態で居られる様に

しかし込み上げた忘られぬ自らの無力を
誰か、誰か拭ってくれ

嗚呼、愚かだ！無価値だ！
何故私が生きている！？
貴女の方が余程価値がある！
一人一人に存在価値があると誰かが言った！
肯定しよう！
だがその存在価値の上位互換を持つ存在がいる事も加味してだ！
嗚呼、愚かだ！無意味だ！
誰よりも聡明な貴女が！
そんな悲痛な顔を最期に居なくなる？
一人一人に存在価値があると誰かが言った！
肯定しよう！
下位互換は低俗な上位互換の行動に潰される事も付加してだ！

嗚呼、愚かだ！無価値だ！
何故？何故？忘られない？
何故？何故？止め処なく涙が溢れる？
何故、そんな愚行が続く？
何故、そんな愚行を？









なんとなくカッとなって書いた詩です
生暖かい目で見てください

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