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「A」
「帰ろうか」
涙で前がぼやけて北斗の顔が見えない
『どうしよう、北斗、私』
『私、樹にあんなこと、言っちゃった、言いたくなかったのに』
なんでこんなこと言ってるんだろう
北斗になんでこんなこと
「もう見てらんねぇよ」
傘が落ちる音と共に柔らかい匂いに包まれた
雨で冷え切った体に彼の体温が伝わってくる
「あいつのこと忘れさせるから」
「俺にして」
彼の声が耳元で低く響く
時が止まったみたいだった
『私まだ樹のこと好きだよ』
「わかってる」
『北斗のことちゃんと好きになれる保証なんてない』
「わかってる」
その場の感情かもしれないけど
もういっそどうでもいいと思った
樹には何人もの女がいて
私はその中の一人にすぎない
今日のあの態度だってきっとただの気まぐれ
追いかけてこなかったのも言い返してこなかったのも
それがあの人の答え
「全部ひっくるめて俺のところおいで」
いつも私は彼の優しさに甘えてばかりだ
もういっそのこと、彼を好きになりたいそう思った
『わかった』
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riyo.(プロフ) - Aさん» コメントありがとうこざいます(；；) もったいないお言葉本当にありがとうございます嬉しいです…思い切って登録してみました！フォローお待ちしております♪ ( hk_haku_89 )という垢です(^^♪ (2021年2月11日 17時) (
レス) id: 9c3b791446 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - riyo.さんの書く文章とっても綺麗で好きです...これからもいっぱいお話読みたいです；；もし青い鳥やられる機会がありましたらいつかフォローさせてください！ (2021年2月11日 0時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haku
| 作成日時：2020年10月1日 0時
