「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ44)

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MCの後は大きなトラブルもなく
パフォーマンスに集中することができた

ちらちらと見える紫のペンライトに少し泣きそうになりながら
アンコールを終えた

北「A、本当のこと話して」

楽屋に戻ると自然とみんな中心のテーブルに座って
もう隠せないなと悟った

北「笑わない理由、ステージが苦手だからなんてことじゃないだろ」

高「Aはステージに立ってるときが一番楽しそうだからね」

タオルで汗を拭いながら
私の大好きな笑顔で笑う優吾くん

ジ「Aのアイドルに対する熱の強さはみんなが知ってるよ」

慎「みんなちゃんと見てるよ、Aのこと」

普段はふざけてるくせに
真剣なところ見るとやっぱりぐっと来てしまう

樹「何年一緒にいると思ってんだよ」

京「Aのことはきっと俺らが一番わかってるよ」

優しく笑う二人の姿に少しだけ目が潤んだ
きっとみんな気づいてたんだろう

ずっとずっと前から

『じゃあ、ちゃんと話すね』

いつかバレてしまうことは覚悟していた
こんなにも同じ時間を過ごした仲間だもの

最後まで気づかないなんてことは有り得ない

すべてを覚悟して私に言いだしてくれた
そのメンバーの気持ちを無駄にできない

しっかりここで言おう