「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ42)

今日:5 hit、昨日:29 hit、合計:344,306 hit

・ページ42

なんとか着替えを終えて
慎太郎に抱えられながらステージ前まできた

『ここからは一人で歩く』

慎「でも、まだ」

北「慎太郎」

手の痙攣が治まっていないことを指摘しようとした慎太郎
慎太郎と目を合わせ頷く北斗

『ファンの前でこんなボロボロな姿見せられない』

慎「わかった」

まだ感覚が完全に戻っていない足でステージに立って
痙攣が止まっていない右腕を隠し左手でマイクを持つ

慎「ただいま～」

ジ「お、帰ってきた」

樹「じゃあ俺たち着替えいってきます～」

『いってらっしゃーい』

マイクを通して自分の声を聴いたら
こんなにも掠れていたんだと思うほど
普段じゃな考えられない声が出た

北「さぁさぁ、こっから3人でMCですよ」

『無理があるわ』

慎「いや～今日も天気いいですね～」

北「見上げてるけど見えてないのよ、こっから天気見えないのよ」

慎「え？あ？まじ？」

『ほら、始まったよ』

笑わないアイドルというレッテルがあってよかったかもしれない
無理に笑わなくてもそれが普通だから

私の異変に気付いている人なんてほんの一握りだろう