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後半の通しをしはじめて
時々なんとなく目の前が見えなくなった
ふらつく足元、力が入らなくなっていく腕
眩暈が止まらなくなってしまい
止まらなきゃいけない振り付けで勢いがあまって前にのめり倒れた
「A！？」
『大丈夫、です』
真っ先に声を出したのは振付師の先生
もう目の前が真っ白で頭に酸素が言ってる気もしなかった
「ちょっと休憩入れましょう」
『大丈夫です、できます』
情けない、こんなところで
私には踏みとどまってる時間なんてない
つまずいてる時間なんてない
北「A、今は動くな」
『大丈夫だって』
立ち上がろうとした瞬間
ふわっと体が浮いたような感覚になって
そのまま意識を手放してしまった
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作者名：haku
| 作成日時：2020年8月2日 17時
