「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ14)

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・ページ14

打ち合わせの用紙を見て今日の内容を振り返る
文字がびっしり並んでるその紙
見てるだけで間違い探しをしてるような感覚になる

『1ヶ月後か…』

あまりにも猶予のない期間

せめて3ヶ月前にぐらいに知らせて欲しかったけど
新しいアルバムを出すわけでもなく新曲が増えるわけでもないから
こんなに猶予が少ないんだろう

『ソロコーナーね』

こうやって何かを作り上げるのは好きなんだ
打ち合わせだって、想像が膨らんで楽しい

だけどいざあのステージに立つと

【ブス】

【消えろ】

【死ね】

見慣れたその言葉はもういつしかゲシュタルト崩壊を起こすくらいだった
刃物にもなりうるその言葉たちで私のキャパは全部埋まってしまった

また煙草に火をつける、
そのまま吸って吐いてを繰り返す

肺に重たい空気がどんどん流れていく

通知音がうるさい携帯を覗く

樹お前無理しすぎんなよ、自主練程々にな。

やっぱり最初にきてたのはこの男

北斗体調すこしでも悪かったらちゃんと言えよ。

さりげなく気を使ってくれる北斗

ジェシー力入れ過ぎないでよ

短い文章の後に何個もスタンプが送られてきてたのは内緒

大我ボイトレするとき付き合うから言って

無愛想な文章の奥にちゃんと隠れた優しさを感じる

高地ちゃんとお兄ちゃんたちのこと頼れよ

実は周りをよく見てる最高のお兄ちゃん

慎太郎いつでも話聞くから、いつでも電話とかしておいでよ

いつも私の限界を察知してくれる。

過保護な兄たちに守られて私は幸せだな