episode 44 蛍光塗料 ページ47
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次郎吉さんのその言葉で、お堂の空気が再び張り詰めた。
「さあ中森警部!汝の出番じゃ!子供達を除いたここにいる全員の顔を片っ端から……」
「その前にハッキリさせたい事がある…どうやってキッドがあの麒麟の像から、琥珀でできた角を盗ったかという事だ!」
噂に聞くキッド現場名物、中森警部の強制顔引っ張り祭りが始まるかと思ったが、当の本人は神妙な顔をして別の話を始める。
四つの鍵を同時に回さないと開かない真ん中の柱が開いたのは何故なのか。キッドが合鍵を作っていたとしても暗闇の中でどうやってそれを成し遂げたのか。
そんな議論をしている時、四つの鍵穴と鍵の先端、全てに蛍光塗料が見つかる。
「多分、鍵穴に突っ込んだ時に付いちまったんだろうなぁ……」
「じゃあ鍵穴の僅かな光を頼りに……」
「あぁ……暗闇で仲間達に渡した鍵を、その光る鍵穴に同時に突っ込んで回し、まんまと麒麟の角を盗みやがったんだ……そうだろ?怪盗キッドさんよォ!!」
中森警部がそう言いながら詰め寄ったのは、次郎吉さん。なんでも、鍵を金具で壁に固定したのは次郎吉さんなので、はじめにゆるく打ち付けておくことで抜きやすくした、というのが中森警部の推理らしい。
「ならば、その金具を引き抜いてみぃ!!簡単には抜けやせんぞ!!」
「フン!戻した時に今度は堅く打ち直したんじゃねえのか!?」
「そこまで言うなら儂の体を調べれば良かろう!!キッドなら、まだ麒麟の角を持っておる筈じゃからのう!!」
「ああ、あんたに言われなくてもそうするつもり……」
と、次郎吉さんと中森警部の言い争いが盛り上がってきたところで、冷静な哀ちゃんが話に割り込んだ。
「待って。その調べる役、私達探偵団にやらせてくれない?」
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この話、夢主が一言も喋ってないし要約したところも大して喋る事が無かったので要約したんです……
まあそれはいいとして、あと三話で続編ですね!!ここまで続いたのも読んでくださり、評価してくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます!
episode 45 疑わしいのは→←episode 43 まだこの中に
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瀬天心葉(プロフ) - わっ、これ好きです!夢主ちゃんとても可愛いですね!これからも頑張ってください! (2020年2月18日 19時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - 神作の予感しかしません。どうしたらいいでしょうか← (2020年1月12日 22時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小紅 | 作者ホームページ:Twitter @kobeni_yume
作成日時:2020年1月12日 14時