episode 40 暗闇 ページ43
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「よーし!三分前だ!全員配置につけ!」
ピリピリと緊張した空気がお堂の全体に広がる。雨風の音とひんやりとした空気が心地良い、なんて考えながら私はお堂全体を見渡した。すると、哀ちゃんを囲んで何やら話しているコナン君以外の探偵団メンバーが視界に入る。
「じゃあ、私達もスタンバるわよ!」
「オウ!」
「はい!」
「うん!」
と勢いよく返事をしたかと思うと、お堂の四隅にそれぞれ走って行く四人。
「あれ?哀ちゃん達何かするの?」
「台座を守るんだよ!」
「ああ、なるほど」
誰がキッドに化けているか分からない今、一番安全な子供達で台座を護衛するというわけだ。それは四人で人手が足りるため、私は照明が落ちた時のための懐中電灯を手に持ち、柱の近くで気軽に構える事にした。
「問題は、その鍵を爺さんが守り切れるかどうかだが……」
「それなら心配無用!」
信用して無いような顔で次郎吉さんの鍵を見る中森警部。次郎吉さんはそんな警部を見てニヤリと笑ったかと思えば、四つの鍵に金具を通し、それを壁にトンカチで打ち付けて固定してしまった。
「こうしてしまえば彼奴は手も足も出せん!儂の勝ちじゃ!!」
しかし、その瞬間。
──視界から、光が消えた。
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瀬天心葉(プロフ) - わっ、これ好きです!夢主ちゃんとても可愛いですね!これからも頑張ってください! (2020年2月18日 19時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - 神作の予感しかしません。どうしたらいいでしょうか← (2020年1月12日 22時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小紅 | 作者ホームページ:Twitter @kobeni_yume
作成日時:2020年1月12日 14時