episode 32 麒麟の角 ページ35
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「ふぁ〜……」
朝のぴりぴりとした風が頬を撫でる。寒いのは嫌いだが、この感覚は季節や時間を感じて心地が良い。
「麻衣子ちゃんどうしたの?眠そうだね」
「夜更かしか?」
「睡眠不足は美容の大敵ですよ!」
「そうだけどそれ光彦君が言う?」
昨日は普通に二十三時までには横になった記憶がある。問題はその後だ。横になる直前に例のホラーゲームをしたせいか、夢が壮絶なものになり頻繁に目が覚めてしまった。
結局、四回目に目が覚めた深夜三時頃に小学校の宿題を全て終わらせ、気持ちをリフレッシュしたというわけだ。
「怖い夢ばっか見たんだよね。寝る前にホラーゲームしたせいかも」
「あー……」
お願いだから今すぐその顔をやめて欲しい。
──そんな朝も退屈な授業もあっという間に過ぎ去り。放課後で賑わっている児童玄関を通って私達はいつも通り帰路に着く。
「見たかよ?今朝のキッドのニュース!」
「あぁ、麒麟の角を盗むってやつでしょ?今朝キッド特集やってたなぁ」
「えぇ!鈴木財閥が所有するビッグジュエルです!」
犯罪者であるキッドをもてはやすような特集を組むテレビ局も如何なものかと思うのだが。
「でも、予告早いわね……その琥珀が古い寺から発見されたのって、先週だったんじゃない?」
「まぁ、あれだけ毎日TVや新聞で大宣伝すりゃあ、キッドも食いついて来るわな……」
「コナン君達はキッドに会ったことあるんだよね?どんな人だったの?年齢とか口調とか」
私は情報集めとして質問する。噂やネットの情報の真偽はあやふやだが、コナン君の情報はほぼほぼ正しいはずだ。
「あぁ、十代後半から二十代前半くらいの若い男で、口調は素だと結構砕けてたな……まあ、それも演技かもしれねーけど」
怪訝な顔で理由を聞かれたので、キッドについて調べているとだけ説明した。
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四神探偵団編入ります
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瀬天心葉(プロフ) - わっ、これ好きです!夢主ちゃんとても可愛いですね!これからも頑張ってください! (2020年2月18日 19時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - 神作の予感しかしません。どうしたらいいでしょうか← (2020年1月12日 22時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小紅 | 作者ホームページ:Twitter @kobeni_yume
作成日時:2020年1月12日 14時