episode 31 推理力 ページ34
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『▼鍵がかかっている』
『 麻衣子 : 裏口もだめかぁ……何か入れる方法は無いかな』
『▼ 裏口の鍵 を手に入れた』
『 麻衣子 :これを使えば……』
『▼裏口の鍵を開けた』
『▼ここまでの内容をセーブしますか?──はい』
今私がプレイしているこれは、謎解き系のホラーゲームだ。何故こんな事をしているのかと言えば、連日悩みに悩んだ結果、知識や推理力を身につけるべきだと思ったからである。
他にも机の上にはたくさんの推理小説が積み重ねであり、その端に何冊か重ねて置いてあるホームズシリーズ。これは、私が推理小説を読み漁っていると聞いたコナン君が貸してくれたものだ。いや、貸した、と言うよりは押し付けられた、の方が正しいのかもしれない。
「それにしても、コレ凄いなぁ」
私が手に取ったのは、そんな収拾の付かない、ごちゃごちゃとした机の中でも特に目立っている物。表には探偵のようなシルエットが描かれており、裏面には幾つかの操作スイッチと服に留めるための針。
──こちら、歓迎の品です!
──品です!!
──わあすごい。何これ
──探偵団バッチだ!
──明朱さんももう少年探偵団の一員ですからね!
──そっか!ありがとう。嬉しい
──(……あれ。私探偵団入ったっけ)
といった感じで歓迎会の時に貰ったものだ。このバッチには全員との通信、個別での通信機能が付いており、半径二十キロメートル以内ならどこに居ても通信可能らしい。
それとコナン君の眼鏡と連動しており、通信可能圏内なら居場所が分かる仕組みらしい。紛失時や異常事態に役立つ機能という訳だ。
新一君にヘボ発明家と馬鹿にされていた阿笠博士の発明品だが、これなら高額で販売できるような代物では無いだろうか。
「小学校の宿題……は面倒だから朝教室でやるとして。高校の勉強しておかないと」
誰も居ないからと大マヌケな顔で欠伸をした私は、早速勉強に取り掛かった。
×××
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瀬天心葉(プロフ) - わっ、これ好きです!夢主ちゃんとても可愛いですね!これからも頑張ってください! (2020年2月18日 19時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - 神作の予感しかしません。どうしたらいいでしょうか← (2020年1月12日 22時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小紅 | 作者ホームページ:Twitter @kobeni_yume
作成日時:2020年1月12日 14時