episode 17 暗号の作り方 ページ20
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｢光彦が持ってたタクシーのレシートは感熱紙で……インクじゃなく熱で黒く変色させて文字を書いてんだ…｣
その感熱紙の表面には黒い文字の色の元になる薬と発色剤という酸性の薬が塗られており、発色剤が熱で溶けることによってもう一つの薬に反応し黒い文字を浮き出させる仕組みだと説明するコナン君。
そこまで聞けば私もどうするのかは汲み取れた。
｢あ、分かった。レシートの文字を消すんだね｣
私は元太君が持っていたかゆみ止めを手に取り、レシートを持っているコナン君に渡す。かゆみ止めにはアンモニアが含まれている。そのアンモニアは酸性を打ち消すアルカリ性だ。
それを歩美ちゃんの綿棒に付けてレシートの文字をなぞると、文字は消える。そうして文字を削っていけば暗号の完成という訳だ。
｢すごーい！｣
｢これをクシャクシャにして大尉の首輪に挟んでおけば、たとえ大尉が奴らに捕まってもただの印刷ミスくらいにしか思わないだろーぜ｣
ニヤリと笑うコナン君。その発想力と知識量に再び感心していると、車が止まる音がする。
｢お、良い時に車が止まるみたい。隠れよっか｣
私は皆の荷物を掻き集め、ダンボールの裏に入る。大尉は一度二人組にレシートを取られそうになったものの、無事車外に出られた。二人組も深く考える事にはならなかったためほっと息をつく。
｢ふぅー……｣
｢後は大尉に託しましょう｣
私は掻き集めた荷物を皆に返し、ダンボールの陰に座り込んだ。
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瀬天心葉(プロフ) - わっ、これ好きです！夢主ちゃんとても可愛いですね！これからも頑張ってください！ (2020年2月18日 19時) (
レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
せろり。(プロフ) - 神作の予感しかしません。どうしたらいいでしょうか← (2020年1月12日 22時) (レス) id: b178d32fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小紅 | 作者ホームページ：Twitter @kobeni_yume
作成日時：2020年1月12日 14時
