小さくなったご令嬢

episode 8　好奇心は ページ11

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それから子供たちにも名乗ってもらった。カチューシャの子が歩美ちゃん、十円ハゲの子が元太君、そばかすの子が光彦君、眼鏡がコナン君、茶髪の子が哀ちゃんらしい。ちなみに猫は大尉。


｢麻衣子ちゃんは、何してたの〜？｣


｢この後の予定とかは大丈夫なんですか？｣


｢なんで俺たちを追いかけてトラックに乗ったんだ？｣


歩美ちゃん、光彦くん、元太くんの順番で次々と質問される。フレンドリーな子供だ。


｢私はお買い物の帰りだよ。あとは家に帰るだけだから大丈夫。君達を追いかけたのは好奇心かな、面白そうだったし｣


｢好奇心って……｣


｢何買ったの？｣


順に光彦君とコナン君。


｢筆箱とシールだよ。見る？｣


｢あ、いや、良いや｣


｢シール？歩美見たーい！！｣


目を点にするコナン君と、食いつく歩美ちゃん。男の子はシールの類のものは興味が無いのだろう。どちらにせよガキっぽい等と思われてたら都合が良いのだが。


｢ハムハムプルンのシールだ！可愛い〜！！｣


｢あげようか？まだ家にこれと同じのあるし｣


｢良いの！？｣


｢うん、歩美ちゃん可愛いしサービスね｣


一緒に買った飴も一つ付けて歩美ちゃんに渡すと、そこで再びトラックが止まった。


｢お、止まったぞ｣


｢きっとビックリですね……僕達が中から出て来たら｣


｢怒られちゃうね｣


｢いや、訳あっての事だから正直に理由を話せば……｣


そんな風に話をしている子供たちだが、よく見ると哀ちゃんが居ない。それに気づいた時、ダメよ！！という鋭い彼女の声が聞こえた。


｢今、出てったら許さないわよ！！｣


コナン君が腕時計のライトを照らすと、そこには下着と靴下、靴のみの姿となった哀ちゃんが。そっちも気になるけど個人的にはライトが気になる。何その便利グッズ欲しい。


｢は、灰原さん……｣


｢何やってんだオメーパンツ一丁で｣


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