前代未聞の女の子 (ページ9)

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投手陣ページ9

昼休み
私は球団広報の仁藤さんと話していた

仁藤「あそういえばもう投手陣の方は行った？」
『いえ、まだです』
仁藤「行ってみたら？同級生4人いるよ」

正直、同期というものには良い経験をしなかったため少し怖かった

仁藤さんが後ろを通りかかった紅林に声をかけた
仁藤「紅林、連れてってあげて」

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『ごめんね紅林、付き合わせちゃって』
紅林「いや俺も宮城に用あったし…
　それにAさん、不安そうだったんで」

『！ …ありがとう』

私が同期にいじめをしたというニュースを知ってか知らずかは分からないけど私のことを思っての行動だと知り、目頭が熱くなった

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投手陣が練習している場所に着く

緊張してしまい、紅林の練習着の裾をぎゅっと掴みながら皆さんに挨拶をした

紅林「(かわいい…)」

『ああ改めまして、野手の小山Aです、よよろしくお願いします』

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話していくうちに緊張がほどけていって、皆も優しくて、同期も楽しい人達で本当に良かった。

『じゃあそろそろ練習に戻ります！』

宮城「えーー、もっと話したかったっす、」
山下「僕も…」

『(可愛い、とてつもなく可愛い)また今度会いに来るね』

阿部「ガッツ全開で頑張るんやぞー！！」
近藤「なんやねんそれ A頑張れよー」
福也「練習頑張ってね」
山岡「今度野手のとこ遊びに行くなー」
平野「なんか娘みたいやな」
比嘉「(頷く)」

『(先輩たちも優しい…素晴らしい…)ありがとうございます！』

颯一郎「今度飯行こーな！」
宇田川「焼き肉行こう」
小木田「カラオケも行こう」
山本「買い物も行きたーい」

『(そして素敵な同期たち)うん！行こう！』

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(山本視点)
初めはそこまで乗り気じゃなかった。いくら女子で活躍してても…って思ってた。

でも話していくうちに野球に対する愛とかひたむきに努力する姿勢とかを感じた
多分俺だけじゃなくて周りもそうだったと思う

…いきなり大好きな野球を取られそうになって怖かっただろうな。
俺やったら耐えられないわ、多分。

「…早くAと野球したいな。」