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27音 ページ29

〈No side〉

神谷明里の一件から2日。

誰も霞Aがいないことを気に留めなかった。


_________________

最初に異変に気づいたのは、伏黒だった。

「なぁ、霞、見なくね」


「別によくない?あんな奴」


虎杖がそう言う。


「お前、霞のこと好きじゃなかったか?」


伏黒の問いに、虎杖は寂しそうに目を伏せて答えた。

「今となっちゃ、過去のことだよ。あんな奴だとは思ってなかった」


「そーよ。ほっときなさい伏黒」


釘崎もそう言う。


伏黒は釈然としないような顔をしていた。






_________________
〈伏黒side〉

ここ2日も霞を見ない。

いつもならしれっと顔を出して神谷をいじめるのに。



何か、おかしい。


考え事をしながら寮の部屋に戻ろうとする。


「……?」


どこからか、鉄臭い匂いがした。


何だ?

神谷か?


いや、アイツは多分医務室だ。

家入さんから消毒に呼ばれてた。


じゃあ誰……



「!」


いつの間にか女子棟に来ていた。


一段と血の匂いが濃い。


こんな匂い、釘崎たちは気付いてないのか?



ふと、足元を見やる。



「!?!」


一つのドアから、何か流れていた。


赤い。



霞の部屋だ。




「霞?」

ドア越しに呼びかけるが、返事はない。



鍵は……開いてる。


「開けるぞ」

一応一言断ってから開ける。





中の光景に、俺は息を呑んだ。





_________________
あり得るんでしょうかね。

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作者名:しぐれ | 作成日時:2022年1月24日 21時

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