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10(゜-゜)<<書き方が安定していないって?今ご乱心なんだ。 ページ11

(゜〇゜;)あ、太宰が喋らなかったら話が巧く進まない…。


 「君は……?」

 「王子、この方を知っておられるのですか?」

 驚く織田作に太宰はにこりと笑いかけ、己の唇に指を重ねました。

 内緒だよ。

 そう云っているのです。その事を察した織田作は、「いや、俺の勘違いだ」と云って続けます。

 「医者から貴方の容体を聞いたかぎりはもう大丈夫だろう。安心してくれ。そしてこの執事から貴方が追っ手から匿ってほしいという事も聞いた。安心して居座ってくれていい」

 太宰は声の出ない代わりにこくりと首を縦に頷きました

 「客人に服を」

 織田作はそう使用人に云い渡すと、「色々聞きたいことがある、また来るな太宰」と云って出ていきました。

 それから太宰は誰のとも分からない服を身に纏い、織田作を部屋に招き入れました。

 織田作は少々遠慮がちに口を開きます。

 「太宰、何故お前には足が……?」

 そうだね、何処から話そうか、と前置きし、太宰は今までのことを全て話しました。

 勿論、口は聞けませんから紙に書いて。

 「そうか、お前はそこまでして……」

 君はたった一人の友人だからね、友人の結婚式に出るのは当たり前だろう?

 笑顔でそういう太宰に織田作は眉を寄せました。

 家族も尾びれも失い、母国を出て、もう二度と彼らに会えない体になった太宰のことを「可哀想」だと思ったのです。

 「そうか、有り難う太宰。ここまでしてくれる友人はお前だけだ。此所には好きなだけ居てくれて構わないが、その後は如何するんだ? もう海の中には戻れないだろう?」

 そうだね。

 太宰は俯きました。その表情は、どこか楽しそうにも嬉しそうにもとれます。

 その時は、何処か遠い町にでも行って暮らそうかな。

 「そうか」

 織田作は無表情のまま席を立ち、「それじゃあな」と云って出ていきました。

 太宰は一人残されたただっ広い部屋に差し込むオレンジ色の光を指で弄びながら、深く目を閉じました。

 時刻はもう、夕方に差し掛かりました。

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高瀬みわ - なんか2回も送ってましたスイマセン! (2017年11月20日 6時) (レス) id: 96a2f8cf6a (このIDを非表示/違反報告)
高瀬みわ - 続き楽しみにしてます。 (2017年11月20日 6時) (レス) id: 96a2f8cf6a (このIDを非表示/違反報告)
高瀬みわ - 続き楽しみにしてます。 (2017年11月20日 6時) (レス) id: 96a2f8cf6a (このIDを非表示/違反報告)
雨音きこ(プロフ) - 一介の爬虫類さん» 更新楽しみにしてます!! (2017年8月26日 12時) (レス) id: 82357cb6e1 (このIDを非表示/違反報告)
一介の爬虫類(プロフ) - 雨音きこさん» 所々おふざけが混ざってましたけどね。中盤に差し掛かりましたよ。 (2017年8月26日 0時) (レス) id: 94827244c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:生物失格 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月18日 1時

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