10 昼下がり ページ11
昼が過ぎたころ。
私は人間の姿で公園のベンチに座り、
買ったばかりのソフトクリームを食べていた。
少し暑い日差しの中食べていると、とても落ち着く。
たまには人間姿もいいな。
そんなことを考えていると、ふとどこからか
視線を感じた。
振り返ると、そこには白い犬の妖怪がいた。
「…?」
その妖怪は、私の手元にあるソフトクリームを
じっと見つめている。
「え…っと、食べる?」
尋ねてみると、その妖怪はぽっかりと口を開けた。
「おらのこと見えてるズラ?」
ふわふわした手を口にあて、その妖怪は言う。
「まあ、私妖怪だし」
「ズラ?!」
彼は小さな声をあげる。
「人間になれるなんてすごいズラね!!」
私は微笑むと、その妖怪にソフトクリームを
差し出した。
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檜扇紅桜(プロフ) - 夢喰さん» ありがとーーう♪( ´▽`)これからも楽しみにしといてねー! (2019年9月30日 12時) (レス) id: 5a0025d1e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - 檜扇紅桜さん» 更新してくれたの読んだぞー! (2019年9月30日 12時) (レス) id: 7cd249c0bd (このIDを非表示/違反報告)
檜扇紅桜(プロフ) - 夢喰さん» え、まじ?!ありがとうう(;ω;)これからもっとカッコよくしてくーー(`・∀・´) (2019年8月14日 12時) (レス) id: 5a0025d1e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - 更新さんきゅ!読んだよ!・・・今日の議題「オロチがカッコ良く書かれてて嬉し過ぎる件について」 (2019年8月14日 12時) (レス) id: 7cd249c0bd (このIDを非表示/違反報告)
檜扇紅桜(プロフ) - なつさん» そんなに楽しく読んでくれたら頑張れる(´;ω;`)ジーン私の方こそマジ嬉しい!どんどん更新していきますよーー (2019年6月2日 19時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檜扇紅桜 | 作成日時:2019年5月1日 16時