プロローグ ページ1
「龍吉ー!」
「日代!」
燃え盛る炎の中、私は必死で手をのばした。
熱さのせいで歪んだ視界。
その中に、わずかに彼の姿が見える。
「日代!今助ける!」
龍吉は叫ぶと、私に向かって手をのばした。
「熱っ…」
火の粉がとんできて、顔にあたる。
思わず顔を下げてしまいそうになった。
でも私はなんとか顔を上げ、龍吉を見た。
「龍吉…」
あともう少しで手が届く。そう思ったところで、
ふいに目の前がかすんだ。
「日代!しっかりしろ!」
龍吉の声が遠くなっていく。
彼の名を呼ぼうにも、もう声が出なかった。
のばした手は何にも触れず、落ちていく。
炎が龍吉と私を隔て、私の目の前は
完全に暗闇につつまれた。
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檜扇紅桜(プロフ) - 夢喰さん» ありがとーーう♪( ´▽`)これからも楽しみにしといてねー! (2019年9月30日 12時) (レス) id: 5a0025d1e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - 檜扇紅桜さん» 更新してくれたの読んだぞー! (2019年9月30日 12時) (レス) id: 7cd249c0bd (このIDを非表示/違反報告)
檜扇紅桜(プロフ) - 夢喰さん» え、まじ?!ありがとうう(;ω;)これからもっとカッコよくしてくーー(`・∀・´) (2019年8月14日 12時) (レス) id: 5a0025d1e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰(プロフ) - 更新さんきゅ!読んだよ!・・・今日の議題「オロチがカッコ良く書かれてて嬉し過ぎる件について」 (2019年8月14日 12時) (レス) id: 7cd249c0bd (このIDを非表示/違反報告)
檜扇紅桜(プロフ) - なつさん» そんなに楽しく読んでくれたら頑張れる(´;ω;`)ジーン私の方こそマジ嬉しい!どんどん更新していきますよーー (2019年6月2日 19時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檜扇紅桜 | 作成日時:2019年5月1日 16時