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-Episode84- ページ36

衣擦れに目を開けると悟が制服を着ていた。

窓の外を見るとまだ朝日は顔を出していない。

「…任務?」

擦れた声を出す。

五条「東北にだってよ」

「そっか」

まだ眠い。

結局、眠れたのは数時間前。

「気を付けて」

五条「今日、非番にして貰えよ」

「そうする」

ソファで眠っている私に近づいて来た悟は、私の頭を撫でてから手に何かを握らせた。

五条「前の焼けて使い物にならなくなっただろ。新しいの」

半開きになっている目を開けると手の平に乗った白色と青色の紐が混ざった髪紐があった。

「え」

五条「前のよりずっと俺の呪力込めといた」

「ありがとう。大切にする」

五条「今度は大切にしろよ。じゃ」

部屋を出て行った。

私は髪紐を抱きながらもう一度眠りにつく。

良い夢が見れそう。

私が再び起きたのは扉のノック音だ。

毛布を頭から被って扉を開けると硝子がいた。

「どうしたの?」

家入「お客」

「私に?」

家入「そう、金髪の女の人」

心当たりがないな。

誰だろうか。

家入「寮の自販機の所にいる」

「すぐ行く」

床に散らばっている制服に身を包んでから部屋を出た。

寮を出るとすっかりと昇った太陽の日差しが痛い。

抜け道から悟達が住んでいる寮の前に出ると自販機が置いてある所で傑と灰原の姿。

女はいない。

寮の中に入ると寮母さんがいたので昨日の素麺のお礼を伝えた。

ずっと手に持っていた髪紐で髪を結いながら自販機の所に行く。

灰原「あれ、どうしたの?」

「硝子が私に客人がいるって聞いて来たの」

自販機で缶コーヒーと紅茶を買って傑の隣に座った。

温かい紅茶を傑の手に握らす。

夏油「ありがとう」

「ううん、今日は非番?」

夏油「いや、夜に一件任務があるよ」

「代わってあげるからゆっくり休んで」

すぐに携帯を出して補助監督に連絡する。

灰原「珍しいね。お客さんなんて」

「うん、女の人らしいけど此処に来た?」

夏油「来てないね」

缶コーヒーのプルタブを開けて一口、二口と飲んだ。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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