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-Episode76- ページ28

「ご親戚とかの方ですか?」

孔時雨「あーまァ、そんなところです。お嬢さんは?」

「私、鵜久森Aと言います。もしあれでしたら呼んで来ましょうか?」

孔時雨「大丈夫、大丈夫。ちょっと訳アリだからな」

「そうですか。何か伝言があれば伝えましょうか?」

天内「Aー」

遠くから名前を呼ぶ声が聞こえる。

孔時雨「彼女と仲良いんですか?天内理子さんと…」

「えぇ、とてもいい方です」

孔時雨「そうですか」

「あ、行っちゃうんですか?」

手を振って行ってしまう男。

「何を企んでいる。禪院甚爾」

言葉を吐いて体を鵜久森Aに戻した。

急に意識が戻ったせいで前に躓く。

「あれ」

いつの間にか私は柵の前にいた。

近衛Aはあの男と何か話したのだろうか。

腕を組んで考えていると理子ちゃんが私の所に来た。

次の授業が始めるとのことだ。

いちいち呼びに来てくれるのか。

優しいな。

午後の授業も終わり、私は今は使われていないプールで夜蛾先生宛に連絡を入れる。

監視対象と接触に完了と。

その後、数日間は同じ事の繰り返しだった。

天内「A、今日帰り新作のアイスを食べに行かない?」

「珍しいね。いいよ」

黒井さんも一緒に三人でコンビニへと行きアイスを買った。

コンビニの前でアイスを食べていると不意に理子ちゃんが悲しそうな顔をする。

「どうしたの?」

天内「あ、ううん」

「今日、学校で何かあった?」

天内「違うの。私ね、もう少ししたら遠い所に行っちゃうの」

「遠い所…海外とか?」

天内「国内なんだけど皆には会えない所」

何処だろうか。

国内だけど皆には会えない場所て…。

首を傾げながらアイスを食べているとそこはまで深くは考えなくていいよと言われた。

その頃には私のこの監視の任務も終わっているのだろうか。

どうなんだろう。

アイスを食べ、いつも通り駅で別れて仮で借りているアパートに行くと体格の良い男が電柱にもたれていた。

誰かを待っているのか?

考えた瞬間に近衛Aの声が聞こえた。

逃げろと。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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