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-Episode73- ページ25

「監視?」

夜蛾「廉直女学院にいる天内理子の監視が今回の任務だ」

先生に渡される資料を受け取り表紙をめくると可愛らしい女の子の写真が右上に貼られているのが目に留まる。

この子が監視対象?

どうして?

首を傾げていると私の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえた。

夜蛾「任務、後半からは悟達が引き継ぐ。それまでは頼んだ」

「あ、はい!」

後半というのはいつからだろうか。

疑問だけがただ頭に幾つか浮かぶ。

灰原「任務?」

「うん、ちょっと長めのね」

灰原「そっか」

「どうしたの?」

灰原「夏油さん達がグランドで体術やってるんだけどAも見に来ない?ほら、気分転換になるし」

灰原の視線が右腕にいく。

体を入れ替える時に近衛Aから言われた。

『悟にかかった複雑な呪いを解くには片腕が必要だった。申し訳ない』

かかっていた呪いは洗脳?のようなものらしい。

命を助けて貰っているから腕の一本は許したがいざ一本になると面倒だ。

右利きだったせいでなにも出来ない。

食事もほとんどパンばかり。

着替えもお風呂もいつも家入さんに手伝って貰いながら。

右腕が通っていた袖を握りながらグランドに向かう。

灰原「痛んだりするの?」

「ううん、痛みはないよ。だからそんなに心配しないで…それより七海は?」

灰原「任務だってー」

「そっか」

校舎を出て少し歩くとグランドが見えて来る。

家入さんの前にいる二人は何か家入さんから教えて貰っていた。

灰原「何してるんだろう?」

「んー?」

灰原「何してるんですかー!」

隣にいる灰原が大きな声を出す。

すると三人の顔がこちらに向く。

私は頭を下げながら階段を下りる。

夏油「そうだ。Aちゃんに聞けば分かるかな?」

「え、私ですか?」

五条「ちげェよ」

「あ、こっちの」

視線を影に向けると影が揺れ、黒い人型へと変化する。

灰原「どわッ!」

『先日の件で呪力があまり残っていない。むやみやたらに呼ばないでくれ』

五条「でも、出て来てくれるだろ?」

近衛Aと話をしている五条悟は、こんなにも優しい顔をするの…。

まるで恋人同士にも見える。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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