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-Episode68- ページ20

新幹線の出入り口から飛び降りると体に慣れていないせいでよろついてしまうと腕を傑が掴んでくれる。

「ありがとう」

夏油「ううん、それより悟は何処に連れて行かれたんだろうか」

「多分、あそこの非常口から線路下。それから車か何かで移動かな」

夏油「薄っすらとしか残っていない残穢をよく感知出来るね。私でもあまり感知出来ないのに」

「長生きしたおかげかな」

夏油「経験値の差があったね」

非常口の階段を下りる。

「傷は」

夏油「血は止まったけど急所を撃たれているから動かすとまた出血するな」

「なら一気に肩を付けよう」

階段を下りきったところで傑の肩に手を当てる。

夏油「一気にってそんなすぐに追いつく場所にいるのか?」

「覚えが無いか?悟が私に編んでくれた髪紐」

夏油「あるけど……それが?」

「悟の呪力の練り込んであるが少し細工をしてな。近衛家の相伝術式を施してある」

夏油「前に言っていたマーキング」

「そう。それで今から飛ぶ」

傑の手を握ると目の前が歪み、縦に亀裂が入る。

その空間の切れ目に体をねじ込ませ中に入るとただ何もない闇が広がっているだけ。

匂いも音もない。

「あまり下を見ないほうがいい」

夏油「此処は」

「地獄行きの亡者達がいる場所」

足元を見ると草の様に揺れているのは黒い手達。

その中を足早に進んでいると地面が割れている場所が見えて来る。

「行くよ」

そこから飛び降りた。

落下する時に聞こえて来る亡者達の声。

それが段々と聞こえて来なくなると鼻に埃の匂いが香る。

目を開けると大勢の男達に囲まれていた。

「よく、こんなにも呪詛師を集められた」

『女、四級術師じゃないな。何者だ』

男達の中から鵜久森Aを撃った男が出て来る。

「五条悟は」

『さァな』

男が手を挙げると一斉に私達に銃口が向く。

「呪詛師なら呪術で勝負ではないのか」

夏油「時代は変わるのさ」

「時代…か」

体の前で日輪印を結ぶ。

「領域展開」

小さく呟いた言葉に男達が慌て出す。

「手華籠招」

真っ赤な空に黒い手が咲き乱れる空間が瞬く間に出来上がる。

「お食べ」

手達は男達に群がった。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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