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-Episode67- ページ19

下っ端の男組が監視を頼まれたのかさっきからずっと私達をどうするのか悩んでいる。

Aちゃん顔を覗く。

真っ青な顔が短く切られてしまった髪の隙間から見える。

視線を切られてしまった髪を見るとあるはずの彼女の髪が床に落ちていない。

何処に…。

考えていると冷たいAちゃんの手が止血をする為に押さえている私の手に触れた。

ゆっくりと引き剥がすと体が起き上がる。

信じられない。

心臓を撃ち抜かれているのに。

「五条悟を何処に連れて行った」

そういつものAちゃんとは違う、低く圧のある声が耳に聞こえる。

『ど、どういうことだ』

『殺してなかったのか!』

二人の男は、Aちゃんに銃口を向ける。

「しっかり弾は心臓を撃ち抜いたがあの男は過ちを犯した」

『黙れ!じゃないと撃つぞ!』

「女の髪には強大な霊力が宿ると聞いたことはないか?」

鵜久森Aちゃんが死ぬ直後、二人は縛りを作った。

どんな縛りかは後で本人に聞こう。

『知らねェよ!それ以上、無駄口叩くと次は脳天ぶち抜くからな』

「五条悟を何処に連れて行った」

『言うとでも思うのか』

「それもそうか。傑、立てるか?」

夏油「え、あ…うん」

久しぶりに呼ばれた名前。

肩の傷が痛むがゆっくりと立ち上がる。

『動くな!』

『お、おい!』

『んだよ!』

『足が…』

『あ?……うわァ!んだよこれ!』

慌てている男達を見て笑うAちゃん。

「あまり動かないほうがいい。蟻地獄と一緒の原理で動けば動くほど沈んで行く」

徐々に男達の体が真っ黒い影へと沈む。

「もう一度聞く。五条悟を何処に連れて行った」

『俺達は知らねェよ!ただお前達を見張れって!』

隣の男に視線を向けると強く頷くだけ。

夏油「残穢を追ったほうが早いかもしれない」

「それもそうか」

『頼む!助けてくれ!俺達は何もしていないだろ!』

「助ける?どうしてだ?此処にいる人らに恐怖を与えたのは何処の誰だ?貴様らではないか」

その言葉に一気に車内に圧がかかる。

「傑、行こうか」

上半身が残っていた男達が一気に影へと引き込まれた。

夏油「あ、あァ」

「安心して殺していない」

上に着ている狩衣を脱いで袴姿になると袖を襷掛けして歩いて行く。

すぐにその後を追いかけた。

Suguru Getou side end

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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