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-Episode66- ページ18

Suguru Getou side

新幹線で広島に向かっている最中、Aちゃんは途中から私達との会話を辞め眠ってしまった。

夏油「お互いに綺麗に分裂する方法とかはあるのだろうか」

五条「さァな」

夏油「時間も有限では無い」

五条「解呪の方法なんて家には無かったしよ」

夏油「その当時の当主の日記などは無かったのかい?昔の人ならそういう類の好きそうだし」

五条「あった。でも、塗りつぶされてたりと読むのは無理だった」

夏油「困ったねェ」

読んでいた小説を閉じ、腕を組んで眠っている鵜久森Aちゃんの顔を覗き込んだ。

よく見れば見るほど彼女そっくり。

顔にかかって邪魔そうな髪を耳に掛けてあげようと腕を伸ばした瞬間、新幹線が不自然な速度で止まり始める。

すぐに窓の外を見るが広島駅では無い。

夏油「ちょっと様子を見て来る。Aちゃんを頼んだよ」

席を立ったと同時だった。

前方の扉が開き、数人の男達が歩いて来た。

各自、手には大小様々な拳銃が握られている。

歩いて来た男達は私達の目の前に立った。

異変に気づいたのか分からないがAちゃんが目を覚ます。

初めは状況が分かっていなかったが頭に拳銃が付きつけられたら流石に理解したようだった。

男達の目的は悟。

億の懸賞金がかかっているからだろう。

Aちゃんだけでも解放して貰わないとと言葉を口にした途端、肩に痛みが走る。

すぐに撃たれていないほうの腕で傷口を押さえるが血は溢れ出て止まることを知らない。

痛みに耐えているとAちゃんが男に言葉を放った。

懐に隠していたナイフが見えるとそのナイフで長く伸びた赤髪を切り落とす。

宙を踊るように舞い落ちた髪は地面へと落ちる。

夏油「この子は関係無いだろう!」

再び声を出すとまた私に銃口が向いた。

あっと思った時には私の前にAちゃんが。

『術師は皆、金になる。コイツも金だ』

「下衆が」

小さく呟いたAちゃんの言葉に男の眉が動く。

五条「やめ…」

隣から聞こえた悟の声と同時に発砲音。

Aちゃんの体が力を失くして私にもたれる。

夏油「Aちゃん!」

光りの灯っていない瞳。

噴き出すように出る血を必死に脱いだ制服で押さえるが止まらない。

『さァ、五条悟。来い』

夏油「悟」

五条「此処は人が多すぎる」

それだけを言い残して悟は男達と行ってしまった。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時

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