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-Episode45- ページ46

朝、校舎内で別れた後に上層部に呼び出され呪具の持ち出しの件など鬱陶しいぐらいに言われた。

あっという間に昼。

たまたま廊下を歩いていると昨日の補助監督が前から歩いて来た。

向こうは私に気づいて止まるが私は気にせずに横を通る。

また腕を掴まれたので払った。

「何か」

『あ、いや…』

夏油「A、そんな殺気だってどうしたんだい?」

廊下の角から出て来た傑が言う。

腕の中には今にでも落ちそうなパンが抱き抱えられていた。

夏油「何か御用、でしょうか?」

『いえ、失礼します』

すぐに走って階段を下りて行った。

夏油「あの人に目付けられているの?」

「昨日、食事に行ったけど楽しくなかったのであの人置いて帰ったの」

そう言うと傑の腕からパンが一つ落ちた。

傑の足元に黒い水溜りが出来るとそこから黒い手がパンを掴む。

夏油「ありがとう」

「ううん」

しゃがみパンを受け取ると手は消えた。

夏油「お昼はまだ?」

「うん、上層部に呼び出されて食べてない」

夏油「なら一緒に食べよう」

「半分持つよ」

傑の腕からパン数個を持つ。

夏油「さっきの話だけどご飯に行ったの?」

「そう」

夏油「楽しくなかったんだ」

「普通の人なら楽しいと思うけど」

夏油「けど?」

「悟と話してるほうが楽しいって思ったの」

そう言うと隣にいた傑が声を出して笑う。

夏油「それ本人の前で言ったの?」

「悟の前?」

夏油「両方だよ」

「うん」

また隣で傑が大笑いする。

その声が廊下によく響いたのか教室から悟と硝子が顔を出していた。

その光景が可愛らしい。

家入「随分と仲良しで」

夏油「凄く面白い話を聞いたからね」

家入「えー私にも聞かせろよ」

夏油「後でね」

五条「さっき術式使っただろ」

「少しだけ」

夏油「私がパンを落としそうになってね」

教室に入ると机は三、椅子も三。

家入「隣から椅子持って来るね」

「ありがとう」

夏油「そうだ、帰りの時間連絡したいからメール交換しようよ」

「うん」

袂から先日修理から戻って来た携帯を出した。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年8月8日 22時

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