TIÀMⅣ【ハリーポッター】 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:7,456 hit

~femtiotva~ ページ7

ルシ「それに、ダンブルドアは、今回の連続攻撃を食い止められなかったのであるから…」

ファ「ルシウス、待ってくれ。ダンブルドアでさえ食い止められないなら……つまり、他に誰が出来る？」

ルシ「それはやってみなければ分からん。しかし、十二人全員が投票で…」

座って聞いていたハグリッドさんが勢いよく立ち上がった。

ハグ「そんで、一体貴様は何人脅した？何人脅迫して賛成させた？え？マルフォイ」

ルシ「おう、おう。そういう君の気性がそのうち墓穴を掘るぞ、ハグリッド。アズカバンの看守にはそんな風に怒鳴らないよう、ご忠告申し上げよう。あの連中の気に障るだろうからね」

ハグ「ダンブルドアを辞めさせるものなら、やってみろ！」

ダ「落ち着くんじゃ。ハグリッド、理事達が儂の退陣を求めるなら、ルシウス、儂はもちろん退こう」

ファ「しかし……」

ハグ「駄目だ！」

ダンブルドア校長が私の顔を見てからルシウス・マルフォイに向けて言葉を放った。

ダ「覚えておくがよい。儂が本当にこの学校を離れるのは、儂に忠実な者が、此処に一人もいなくなった時だけじゃ。覚えておくがよい。ホグワーツでは助けを求める者には、必ずそれが与えられる」

ルシ「あっぱれなご心境で。アルバス、我々は、貴方の…えーあー非常に個性的なやり方を懐かしく思うでしょうな。そして、後任者がその……殺しを未然に防ぐのを望むばかりだ」

最後に私の顔を見つめてからルシウス・マルフォイは戸を開け出て行った。

深く息を吐く。

ハグ「誰かが何かを見つけたかったら、蜘蛛の跡を追っかけて行けばええ。そうすりゃちゃんと糸口が分かる。俺が言いてえのはそれだけだ」

ハグリッドさんが私の顔を見る。

ハグ「A、俺のいねえ間、ファングに餌をやってくれ」

「分かりました」

そう言って先に出て行ったファッジさんの後を追うようにハグリットさんが出て行った。

扉が閉まると背後から布が擦れる音が聞こえる。

ロン「大変だ」

「えぇ、大変」

ファングが、閉まった戸を掻きむしりながら、金重に鳴き始めた。