TIÀMⅣ【ハリーポッター】 (ページ5)

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~femtio~ ページ5

サラザール・スリザリン、彼はマグル生まれを好まなかった。

寮の生徒のほとんどが純血。

「ん？」

次のページに行こうとすると袋綴じのように紙同士が引っ付いている。

警戒しながらも引っ付いている紙同士を剝す。

そこには五十年前にホグワーツで起きた秘密の部屋の事件が記載されていた。

マグル生まれの女子生徒＿＿＿＿がスリザリンの怪物に襲われ死亡。

名前の所は、黒く塗りつぶされている。

当時三年生だったルビウス・ハグリッドがスリザリン寮のトム・マールヴォロ・リドルにて告発されて、退学処分を受けた。

私は、ハグリッドさんが退学処分になった事よりもトム・マールヴォロ・リドルという生徒に興味が湧いた。

続きを読もうとすると部屋の扉がノックされる。

すぐに本を閉じ、隠してから扉を開けた。

ダ「行こうかの」

「あ、はい」

ダンブルドア校長の隣には、背が低く恰幅のいい体に白髪頭、奇妙な組み合わせの服装を着ている男が立っていた。

ファ「お初にお目にかかります。A・ノジェイス・レイブンクロー。私は、魔法省大臣のコーネリウス・ファッジです」

「どうも」

ファ「おっと失礼。此処での貴方の呼び方はA・ノジェイス・ローレンでしたね」

「此処ではって他では、そのレイブンクローと呼ばれているんですか？」

ファ「えぇ、数少ない末裔ですので我々は今すぐにでも貴方を魔法省へと引き抜きたいと思っているのですよ」

ダ「悪いの。コーネリウス、Aは此処での暮らしがえらく気に入っておってな」

「あの今から何処に行かれるのですか？」

ファ「ルビウス・ハグリッドの所だよ」

「何故でしょうか？」

ダ「それはハグリッドも交えて話すことなのじゃよ」

ハグリッドさんの小屋に入ると微かにハリーとロンの匂いが鼻に香ったが気にせず大きな扉を閉めた。

ファ「状況はよくない。ハグリッド。マグル出身が四人もやられた。もう始末に負えん。本省が何かしなくては」

ハグ「俺は、決して…ダンブルドア先生様、知ってなさるでしょう。俺は、決して…」

泣きすがる様にダンブルドア校長に訴えるハグリッドさんの姿に私は何も言えなかった。