TIÀMⅣ【ハリーポッター】 (ページ3)

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~fyrtioatta~ ページ3

昨年、クリスマスはマグルのお店に行こうと教授と約束をしていたがつい先日ゴーストの首無しニックが石になってしまった。

立て続けにそういう出来事が起きている為、来年に持ち越しに。

大広間でのクリスマス・ディナーに参加し、お開きになった頃に私の部屋で教授と昨年同様にお酒を楽しんだ。

翌朝、空いたワインボトルが並ぶダイニングテーブルに小さな小包が置かれていた。

千鳥足で小包を取りに行くと躓いてしまいワインボトルを二本程割ってしまった。

私は、昔から物を浮かす、片付けると簡単な事は杖無しで出来ていたから割れてしまった破片達の片付けも寝ぼけながら指で魔法を掛ける。

小包を開けながらベットに戻る。

端に腰掛け、小さな箱の蓋を取るとホグワーツに入ってすぐにお使いに行ったダイアゴン横丁で攫われた時に無くしてしまったヘアカフスと似た様なヘアカフスが入っていた。

色は前と同じで金色だけど薄っすらと名も分からない花の刻印が施されている。

指先で撫でていると言葉ははっきりと聞こえなかったがまたあの変な声が遠くで唸っているとうに聞こえた。

すぐに着替え、平衡感覚もままならないまま廊下を駆け抜ける。

時々、壁に耳を付け音を聞く。

何かが這いずっている音か何かを這いずっている音。

秘密の部屋、それはいつ昔開かれたのだろう。

腰に付いている閲覧禁止の書棚の鍵を見つめながら考える。

息を切らして図書館の扉を勢いよく開け、乱れた息を整えながら閲覧禁止の書棚に向かう。

重たい鎖と大きな南京錠。

周りに誰もいないこと確認してから開錠し、中へ足を踏み入れる。

沢山の本の背表紙を一つ、一つと見ていると視界の端に何かが揺れた。

いる。

左右を交互に見ていたが背後に立たれた気配がするが振り向かない。

本能が振り向いてはいけないと言っていた。

『賢明な判断だよ』

ロンと同じ匂いで女の声…ジニー・ウィーズリーか。

だけど今はそれを操っている何かが後ろにいる。

『ロウェナ・レイブンクローの血を引くのにどうしてあの声が聞こえた』

「さぁ、私がそのロウェナ・レイブンクローの血を引いていないんじゃないかしら」

そう言い放ち私は走った。

すると目の前にどうやってかジニーが現れるので咄嗟にローブで顔を隠す。

『君は、邪魔だ』

後ろを向くと窓。

「ディセント！」

書棚の本を一気に落下させ、その隙に窓に向かって走る。

床を強く蹴り、飛び、腕を体の前で交差させ窓を突き破って外に出た。