TIÀMⅣ【ハリーポッター】 (ページ14)

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~femtionio~ ページ14

窪地に眩い光が射し込んだ。

アーサーさんの車が荒々しく斜面を走り降りて来る。

ヘッドライトを輝かせ。

私達の前で止まるとドアが開く。

両脇に抱えている2人を詰め込んでファングにも乗れと指差しする。

ハ「A！」

ロ「早く！」

「行って！」

私の声と共に車は勝手に走りだす。

さて、私はどうしたものかと近づいて来るクモに杖を向けて考えていると暗闇に大きな羽音が聞こえる。

また何か来たのかと身構えていると白い大きな鴉が一直線に飛んで来た。

タイミングを見計らって背に飛び乗る。

背から首元によじ登った。

深い森の抜けると月明りで照らされるとやっと全体が分かる。

この鴉は私に何故か懐いていた鴉だ。

「貴方、こんなに大きくなれたの」

話しかけると答えるかのように鳴いた。

森の上からでも分かるヘッドライトの灯かりを追いかける。

車がいつ止まるか分からないからね。

入り口付近で止まったので私もあそこに下ろしてと言うと下降し下ろしてくれる。

案の定、2人は大きく口を開けたまま私のことを見ていたが。

「助かった。ありがとう」

大きな翼を撫でると収縮しいつもの大きさへと戻る。

ロ「君、何者なの」

「さぁ？私でも分からない」

ハ「A、さっきの会話で何か引っかかっていることはある？」

ハグリットさんの小屋に置いてある透明マントを取って行きと同じで被りながら城へと戻る。

軋む扉をゆっくり半開きにしてその間を抜けながら玄関ホールを横切った。

「あるとすれば殺された女の子かな」

ハ「確かに…」

談話室へ続く抜け道に2人を送り、私も部屋へと戻る。

ランタン無しでこの城の中を歩くなんて無謀だ。

「ルーモス」

小さく唱え、杖の灯かりを頼りに戻っていると頭に思い浮かぶことが1つ。

トイレで殺された女の子。

もし成仏していなかったら？

この魔法の世界ならありえる。

嘆きのマートルだ。

あの子が知っている。

角を曲がった瞬間、黒い壁にぶつかった。

1歩後ろに下がって見上げるともの凄い怖い顔をした教授の姿。

「今、部屋に戻っている途中です」

ス「そんな事は聞いていないが」

「すみませんでした」

首根っこを掴まれ引きずられながら部屋に連れて行かれる。