−Ninety Three− ページ45
ラウダ「は？」
「…返すことは難しいと思う」
グエル「スレッタを頼む」
ラウダ「兄さん」
「分かってる、グエルも」
グエル「あぁ」
「ハロ、システム構築を」
『了解！了解！』
「スレッタ、何分で出れそう？」
ヌーノ「残り5分だ」
「分かりました」
グエル「ほら」
「ありがとう」
ずっと被っていたヘルメットを取り、飲み物を受け取って飲んでいるとグエルの視線が痛い。
「どうかした？」
リリ「Aさん、飲み物…それスレッタ先輩と同じ」
「あぁ、データストーム汚染だよ」
ティル「体は平気なの？」
「私はそれも兼ねて改造されているので身体には影響はありません。ただ熱いなってぐらいで…」
リリ「無理はしないで下さいね」
「はい、ありがとうございます」
2人が離れて行くので飲みかけだった飲み物に口を付けようとすると首にノーマルスーツの感覚がした。
グエルの手が首に触れている。
グエル「命には影響は無いのか」
「…それは神に聞くしかない」
悔しそうな顔をするグエル。
「昔の私なら貴方を守れるから死んでもいいと思っていただけど今は一緒に生きたい。だから、必ず貴方の元に帰って来る」
首元にあるグエルの手を握る。
「帰って来たら言いたいことがあるの」
グエル「言いたいこと？」
「うん」
ヌーノ「A！行けるぞ！」
「行ってきます」
グエルの手を引っ張り、自分の方に寄せる。
驚いているグエルの唇に触れるだけのキスを落としシュバルゼッテの元へ向かった。
後ろから何やら騒がしい声が聞こえるが気にせずコックピットへ入る。
「ハロ、エスティガワンをシュバルゼッテに追従で」
ゆっくりと閉まって行くハッチをグエルが止めた。
「どうしたの？」
グエル「愛してる」
はっきりと聞こえた声に返事も返せずにいるとハッチが閉まってしまう。
「私が帰ったら一番に言おうと思ってたのに…」
コンテナが開く。
スティックを握り、ペダルを強く踏み込んだ。
宙域に出ると既に議会連合のモビルスーツが確認出来た。
「やろうか」
Code Eclipse。
心の中で唱えると宙域が赤く染まり始めた。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
