−Eighty Six− ページ38
グエル「勝敗はその者の立場のみで決まらず」
スレ「その者の技のみで決まらず」
グエル「ただ結果のみが…」
スレ「真実」
二人の声が重なり合うと決闘が始まる。
その様子を見ながら用意して貰った救急箱から包帯を取り出して頭に巻いて行く。
傷がそこまで深くないから出血は止まっているが油断は出来ない状況だ。
ましてや脳に負担をかける機体に乗るのだから。
二人の息づかいが部屋に響く。
グエルが一歩前に押し出る。
「あ」
後退していたスレッタが一瞬で出来た大きな隙を狙いグエルの胸部を狙った。
甲高い音。
グエル「お前の勝ちだ。ついて来い」
スレ「ありがとうございます」
グエル「A。少し此処で待っていてくれ」
「分かった」
部屋を出て行く二人の背中を見送って私はソファにもたれた。
ラウダの事を話さないと。
天井を見ながら考えていると革靴の音が聞こえる。
視線だけを扉に向けるとグエルが悔しそうに立っていた。
「悔しい？」
グエル「いいや」
私の元に来たグエルは隣に座って深く息を吐いた。
「ラウダが」
グエル「どうした？」
「シュバルゼッテを持ち出して」
グエル「どういう事だ！」
「分からない。ジェターク社の格納庫に行ったらラウダはいないし…ジェターク社の人達もシン・セーの人達に殺されてて」
グエル「くそっ」
ケナ「隊長、お時間です」
「了解した」
下唇を強く噛みしめているグエルの手を取った。
「今は、目の前の事に集中しよう」
グエル「…あぁ」
ケナンジや他の人達がいる部屋に移動する。
ベル「データストーム展開率は60％。プロスペラ・マーキュリーはユニットを回収するためにプラント・クエタへ向かうはずです。もし、あれが完全な状態になれば…」
グス「地球圏全体を覆うほどのデータストームを展開できるか……」
「本社フロント宙域に防衛艦隊の配置は？」
ケナ「そちらについては現在配備済みですが…」
ミオ「データストームの中で動けるのはガンダムだけってことね」
エラン「冗談言うなよ。スコア8なんて浴びたら即死だ」
ベル「ファラクトはそもそも高負荷のスコアに耐えられる設計ではないんです」
エラン「君のは？」
隣でずっと私の手を握ったままのグエルの手を強く握る。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
