−Seventy Eight− ページ30
乗り捨ててあったバイクに跨る。
『ガンビット反応を感知！感知！』
インカムに青ハロからの通信が入る。
「予定よりも早く動き出したか」
アクセルを捻った。
「こちらA・フィルガー。ドミニコス隊に通達、直ちに…」
強烈な頭痛が頭に走るとインカムに雑音が入る。
見上げると青い膜が下ろされていた。
「間に合え！」
ベギルベウのコンテナに着くとバイクから転がるように降りすぐにベギルベウに乗り込む。
ハッチが完全に閉まる前にペダルを強く踏み込んだ。
『＿＿＿＿＿』
「ハリィラネル？」
一瞬、声が聞こえると赤い膜が青い膜とぶつかり合う。
私達は貴方達には負けない。
目を瞑りゆっくりと意識を溶かす。
その場にいるデモ隊、駐留部隊のMSに干渉し隊を引き下げているとベギルベウが動き出した。
「来たか」
プロ「早々に貴方を殺しておけば良かったわ」
「私達も貴方達を早々に殺しておけば良かったと思っているわ」
ベギルベウの隣にハリィラネルが降り立つ。
エアリアルの周りにいるガンビットがビームを放つが弾かれる。
「まだ貴方達は私達には劣っている」
青い膜を赤い膜が飲み込むとエアリアルのガンビット達の向きが変わった。
小さく聞こえた舌打ちと共にエアリアルがビームサーベルを構えこちらに突進する。
「Code Eclipse」
エアリアルの動きが目の前で止まった。
モニターに表示される秒数の文字に下唇を強く噛みしめる。
『ありがとう』
優しい声がはっきりと耳に聞こえたと同時に目の前が真っ赤に染まった。
モニターが熱風を受け、乱れるがそのまま私はベギルベウを後退させる。
流れ落ちて来る涙を手の甲で拭いながら爆発した場所を上空から眺めた。
燃え盛る炎の中に半身になったエアリアルの姿が浮かぶ。
プロ「今回は、私達の負けという事にしておきましょう」
その言葉に返事する気も無いでいるとエアリアルは飛び立って行った。
グエルとシャディクはどうなっただろうか。
空を見上げながら思った。
ダリルバルデ、私の代わりにグエルを守ってあげて。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
